オープン=バンコク屋台料理「チャンパー」

1994.05.02 51号 18面

レストランチェーンを展開する伊勢丹プチモンド(東京都新宿区、03・3352・1111)は4月2日、新宿サブナードのタイ屋台料理「チャンパー」の姉妹店として、渋谷のSHIBUYA109八階に、バンコク屋台料理「チャンパー」=写真=をオープンした。チャンパーとは、タイ語で野生の象の意。タイを象徴する象にちなんだネーミングだ。

東南アジアの食のだいご味は何といっても屋台料理。新宿店はタイ屋台料理を打出しているのに対し、渋谷店は、国際都市バンコクの庶民の暮らしと出合う路地裏文化を味わうのがテーマ。タイ料理専門店ではなく、中華風、ベトナム風、マレー風、インド風とバラエティー豊かなバンコクの屋台の味を、そのまま提供している。

「現地に行き、人々が食べているものをヒントに、そのままの味、メニューを取り入れた」(加藤堅司店長)。コックも現地から経験者六人を呼び、「“辛いけどうまい”“そっくりそのままの味”を出すことで、バンコクを思い、また行きたい気持ちをおこさせ、行った気分にさせたい」という。

五〇坪、八八席の店内は、八mに及ぶオープンキッチン。現地から取り寄せた屋台や自転車などで雰囲気を盛り上げている。客層は、一〇代後半~三〇代前半の女性が七割。客単価昼が九〇〇円、夜二二〇〇~三〇〇〇円、目標月商一二〇〇万円。内部体制が整い次第、近隣会社向けのランチメニューにも力を入れたいという。

メニューは、海鮮屋台(八〇〇~一六〇〇円)、鍋料理屋台(一四〇〇~一八〇〇円)、カレー屋台(七〇〇~八五〇円)、飯屋台(六〇〇~九五〇円)、麺屋台(六〇〇~七五〇円)、デザート屋台(三〇〇~六〇〇円)、ドリンク屋台(三〇〇円から、タイ・ウイスキー、タイ・ビールを含む)があり、全部で七四アイテム。

人気メニューに、トートマン・プラ(タイ風さつま揚げ)六〇〇円、ソムタム・マラコー(パパイアのスパイシーサラダ)九〇〇円、店長お勧めとしてヤム・プドウク・フー(ナマズのフレークサラダ)、ガイ・ヤーン(ラオス風鶏の炭火焼)、ガイ・オ・バイトーイ(鶏肉のバイトーイ包み揚げ)、カオ・パッ・サッパロッ(パイナップル詰の炒飯)がある。

◆「チャンパー」=東京都渋谷区道玄坂、渋谷109八階(03・3477・5141)/営業時間=午前11時~午後11時

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