輸入米と上手に付き合う、エム・アイ・ケー

1994.05.23 52号 19面

「輸入米は将来一〇分の一の価格で入手できるようになる。輸入米自由化幕開けの今、コメ対策をいかにできるかで企業力に差が出てくる」‐‐この機会を短期ととらえず、長期的に考えることが大切と語るのは、(株)エム・アイ・ケー(埼玉県浦和市、048・861・0841)の望月一郎社長である。

同社は六年間ごはんビジネスにこだわってきた。クボタの業務用全自動炊飯機「ライスロボ」一万台の販売を通じて、安定したおいしさ、コスト軽減、省力化を提案し続けてきた。

この一連のコメ騒動では環境が一変したユーザーからどう対応したらよいのかという問合わせが続出した。そこでいち早くサンプルを取りよせて実験、実績を積み上げ、従来のライスロボでも十分おいしく炊けるソフトを開発して対応したという。

ポイントは1正確な計量2洗米3ザル上げ(浸漬時間)4水加減5蒸らし時間6圧力釜風に炊く。これらを、ブレンド率、メニュー別に数値化して誰でもおいしく炊き上げられるようにした。

今後もデータを蓄積して、いかなる局面にも対応できるようにすることに加えて、ライスロボ周辺機器を開発しておいしさ、合理化、省力化を追求しながら、アフターサービスの充実・強化も図っていく。

炊飯ビジネスに輸入米は「フォローの風」(同氏)という。一躍注目を浴びた感があり、ハードからソフトまで雨後のたけのこのようにいっせいにコメ関連商品、機器が登場した。これから淘汰され、本物だけが残る。炊飯ビジネスの底上げが図られるというわけだ。

同社は今後もライスロボシリーズのほか、万能炒め機「イタメロボ」、味噌汁自動供給機「みそ汁サーバー」などから整水器、浄水器、厨房の衛生機器といったような新商品を発表して、提案型ビジネスを展開していく方針である。

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