新商品紹介 林原商事、炊飯改良剤「PS‐100」
(株)林原商事(本社=岡山市、086・224・4312)はこのほど、業務用ユーザー向けに輸入米やブレンド米を国産米同様においしく炊きあがる炊飯改良剤「PSシリーズ」として、調味飯に向いた「PS‐100」=写真左=と白飯に適した「PS‐300」=写真右=の二品を新発売した。米穀卸業者を通じて、外食レストランや弁当販売店用のコメを炊いている業務用炊飯業者に販売していく。
業務用炊飯改良剤「PSシリーズ」は、同社独自の酵素を利用した澱粉化学技術によって生まれたプルラン(造膜性や増粘性といった特異的な性質を持つ)や、保水性に特にすぐれた種々の糖質などを独自のバランスで配合して仕上げた粉体の炊飯改良剤。
炊飯時に「PSシリーズ」を少量加えて炊くか、炊飯したコメに「PSシリーズ」水溶液をわずかに加えることにより、コメの表面がごく薄い糖質の膜で覆われることによって、輸入米のパサツキを抑えて粘りを与え、国産米に近い食感に仕上げると同時に、輸入米特有のにおいをもマスキングし、コメに品の良いツヤを与えて見栄えも良くなる。また、コメを構成する澱粉分子の間にも保水性の高い糖質が入り込んで水分を保持し、コメにほどよい粘りを持たせ、炊飯後の加工をしやすくする。
国産米の場合でも時間の経過とともに水分が失われ、固くなっていく「澱物の老化」現象が起きるが、「PSシリーズ」を使用すれば炊き上がりの柔らかさを長く保つことができる。
「PS‐100」は糖類、プルランを原材料とし、主にすし米やおこわ、炊き込みご飯などの調味飯に向いており、ご飯以外の調味料や酢、具材などの味や香りを生かしながらコメをしっとりとさせ加工しやすくしている。
「PS‐300」は糖類、プルラン、乳化剤を原材料とし、主に白飯に適しており、輸入米やブレンド米を国産米同様に風味豊かに、おいしく炊き上げるだけでなく、おにぎりなどの加工を簡単にする。