この飲食材でこのメニュー フォンデュ・ド・トマト料理3選

1995.03.06 71号 24面

いつものメニューもソースに工夫を加えるだけで多くのバリエーションが誕生する。限られた手持ちの材料を生かし、なおかつ他店との差別化を図るため、この不況下で今できることは何か。ニュー・バリュー・クリエーション(価値ある食文化の創造をめざす)こそがこれからのソースの活用法である。特にトマトベースのソースは肉、魚介、野菜などあらゆる食材にマッチし、しかも手軽に調理でき、昨今の健康ブームでトマトの有用性に注目が集まってきている。さらにトマトのフレッシュ感が生きたベースソースなら食材本来のおいしさを損なうことなく、思いのままに調理でき、パスタからバンケットメニューまであらゆる業態で幅広く使える。

■材料/1人分

ホタテ貝2個

モンゴイカ20g

スパゲティ100g

アサリ5~6個

小エビ3本

ハインツフォンデュ・ド・トマト100g

玉ネギ適量

つぶ貝1/3個

ニンニク適量

下準備……(1)ホタテ貝は棒状に切り、モンゴイカはそえ切りにする。アサリは砂出しをし、つぶ貝は内臓を取り、そえ切りにする。小エビは背わたを取る(2)玉ネギ、ニンニクはみじん切りにする。

■作り方

(1)フライパンにオリーブオイルとバターを入れ、玉ネギ、ニンニクを軽く炒める。

(2)火を強め、下準備した魚介類を入れ軽く炒めたら白ワインとハインツフォンデュ・ド・トマトを入れ、塩、コショウで味を整える。

(3)ゆであげたスパゲティと(2)のソースを混ぜ合わせる。

(4)皿に(3)を盛り付け、魚介類を上にのせ、せん切りにした大葉を飾る。

〈特徴〉粗く刻んだ完熟トマトにオリーブオイルで炒めた玉ネギ、ニンニクを加え、軽く煮込んだ本格料理のためのトマトベースソース。長時間煮詰めないのでトマトのフレッシュ感があり、食塩、香辛料はごく控えめなので好みの味に仕上げることができる。また、煮込み料理、魚介類のスープ仕立て、宴会料理のドレッセ(飾り)など、トマト本来の風味を生かした料理に最適。

■材料/2人分

真タラ70g

ホタテ貝3個

アサリ5~6個

有頭エビ2本

玉ネギ適量

ニンニク適量

ハインツコンセントレーテッドブイヨン100g

ハインツフォンデュ・ド・トマト150g

下準備……(1)真タラ、ホタテ貝を一口大に切る。アサリは砂出しをし、有頭エビは背わたをとる(2)玉ネギ、ニンニクはみじん切りにする。

■作り方

(1)フライパンにオリーブオイルを入れ、玉ネギ、ニンニクを軽く炒める。

(2)火を強め、下準備した魚介類を入れ軽く炒める。コニャックでフランベし、白ワインでデグラッセし、ハインツフォンデュ・ド・トマト、ハインツコンセントレーテッドブイヨン、サフランを加え、魚介類の中まで火を通す。

(3)皿に(2)の魚介類を盛り付ける。

(4)、(2)のスープを塩、コショウで味を整え(3)にかけ、パセリのみじん切りを散らす。なお、ガーリックトーストを添えると、一層味が引き立つ。

■材料/5人分

ナス3本

ピーマン3個

トマト1個

セロリ1本

クールジェット1個

セロリ1本

玉ネギ1/2個

ニンニク10g

鶏肉600g

ハインツコンセントレーテッドブイヨン150g

ハインツフォンデュ・ド・トマト300g

下準備……(1)ナスは輪切り、ピーマン、トマト、セロリは大きめの角切りにする。クールジェットと玉ネギは拍子切りにし、ニンニクはみじん切りにする。

■作り方

(1)鶏肉を一口大に切り小麦粉をまぶし、オリーブオイルとバターで軽くソテーする。

(2)下準備した野菜を加え軽く炒め、白ワインとハインツコンセントレーテッドブイヨンを入れ蓋をして蒸らし、ハインツフォンデュ・ド・トマトを入れる。

(3)中火のオーブンに入れ、鶏肉がやわらかくなるまで加熱する。

(4)塩、コショウで味を整え皿に盛り付ける。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら