特集・健康ブームで食品見直し イート茶「天麩羅 かわむら」
体に良いから食べようとたびたびマスコミに登場するのが「食べるお茶」。一〇年ほど前はかなりの線までブームを作ったらしいが「健康にいいのはわかるがまずい。ハード(食べるお茶)は開発されるがソフト(利用方法)が今ひとつ」の典型分野で、結局「飲む」ところに落ち着いている。
しかし、緑茶が若者の支持を得られず、他の飲料に市場を浸食されていることは周知の通り。販路拡大に食べるお茶を研究している「お茶を食べる研究会」(会長=繁田弘蔵東京都茶商協組監事)の会長会社である(株)ハンダが「有機栽培で育てた緑茶を特殊製法で加工、苦みを抑えて一緒に食する他の素材の味わいを損なわないように開発」した「イート茶」を来年の新茶で発売準備を進めている。
そこで、発売を前に新開発された「イート茶」の試作品で出来具合を、朝鮮ニンジンの天ぷらなど日ごろからお客の健康に留意している天麩羅かわむら(東京都千代田区、03・3213・4838)の坂本盛男板長にプロの目で試してもらった。
かわむらは、丸の内に昭和30年に創業、天ぷらの殿堂と一目置かれる高級専門店の老舗。女将の川村氏の坂本板長への口癖は「健康にいい天ぷら料理」。「おいしさを追求するのが料理人であって、そこに健康は主役ではなじまない。ただ、脇役には添えられる」(坂本氏)と女将の「健康気遣い」と板長の「おいしさ追求」がうまく共存している。
本題の「イート茶」は天ぷらの衣に入れて使用(写真)。
揚げてみての板長の感想は「油で揚げると辛み、苦み、渋みがとぶので揚げるという調理方法は適していると思われる。粉の二~三割入れると彩りは良いがお茶の風味がしつこいので、入れて一割ぐらいか。入れたては鮮やかな緑だが素材が揚がったころには少し色が焼けている。和食で緑を出すためにヨモギを使うが、青臭さが残るので、その替わりとしてはよい気がする」。
栄養価を高める天然素材という商品価値だが、来年初夏の動きに注目したい。














