業務卸食材情報 ピータン・メンマ・あわび中煮缶詰・クラゲ・麻竹缶
低価格志向の定着、相変わらず続く市場の冷え込みなどから、中華商材は一部商材を除いて荷動きは悪い。ただ、為替が円安になるなど輸入環境は変化しており、春からの需要期を控えて荷動きの好転が期待されるところ。ここでは主要中華商材の動向はどうなるのか、市況をまとめてみた。
オーストラリアが主力産地。かつては年間六万~七万ケース(四号缶×二四)の輸入量があったが、その後の景気低迷、外食不振の中にあって、飯店、ホテルといったメーン筋での需要減から消費はほぼ横ばい。
四号缶の販売店価格は二八〇〇円前後。かつてのような高値安定ではなくなっており、春先からの需要期を迎えて荷動きの好転、需要回復に期待がかかっている。
中国・大連産は大幅減産が伝えられ、国内市場は在庫薄もあり高値気味。ただ、乱獲、みょうばんの締めが悪いなどから品質面では低下している。
一、二級品は少なく、三、四級品が中心。価格は商社仕切り(二五キログラム)で一級品六万~六万三〇〇〇円。二級品五万三〇〇〇~五万五〇〇〇円。三級品四万~四万三〇〇〇円。四級品三万~三万三〇〇〇円といったところ。
新物メンマは台湾、中国産合わせて約四万五〇〇〇袋(六〇キログラム換算)での生産量。価格は台湾産約七五〇~八〇〇ドル。中国産四五〇~五〇〇ドル。
塩メンマ二キログラム(正味一・四キログラム)では、販売店価格は台湾産七〇〇~七五〇円、中国産一〇〇%で六〇〇~六五〇円といったところ。
中国産については、チラシ販売など一部で六〇〇円台の安い物も出回っている。これも購入量、メーカーによって価格面にかなりのバラツキがあるのも事実。
主力のタイ産の減産、輸入量の減少、品薄感が伝えられている割には動きは悪い。前替品、中国産の安い品物なども出回り、価格も弱含み。
販売店渡し価格は、五ガロン缶ホールで二六〇〇~二八〇〇円。同ストリップ・スライスなど加工物で三三〇〇~三五〇〇円(新物)といったところ。
昨年は秋以降、三〇〇〇円台へといった高値相場が伝えられたが、現在はほぼ横ばいで推移している。