朝食欠食は改善 メタボ予防で課題も 12年度食育白書
内閣府は、平成24年度(2012年度)食育白書をこのほど公表した。第2次食育推進基本計画で数値目標が示された11項目のうち子どもの朝食欠食率が低下するなど改善された項目が多かったが、メタボリックシンドローム改善・予防のために運動している割合などでは改善されず、課題が明確になってきている。
第2次食育推進基本計画は11年度から15年度までの5年計画で(1)生涯にわたるライフステージに応じた間断のない食育の推進(2)生活習慣病の予防および改善につながる食育の推進(3)家庭における共食を通じた子どもへの食育の推進を重点課題としている。12年度食育白書はその2年目の状況を分析した。
共食の回数、ボランティアの数、農林漁業の体験、食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている国民の割合、推進計画を作成・実施している市町村の割合については基本計画策定時に比べて改善された。
20歳代、30歳代の男性の朝食を取る率が低下し、メタボリックシンドローム予防のために運動する率が下がるなど、成人への食育に関する情報発信が必須になってきている。