お客を呼ぶモヤシ料理:成田食品「ベストモヤシ」 醤油系でモヤシブームの兆し!

2014.07.07 424号 10面
「ベストラーメン」(780円、日販=30~40杯) モヤシの立体的な見栄えがヘルシー感を演出

「ベストラーメン」(780円、日販=30~40杯) モヤシの立体的な見栄えがヘルシー感を演出

30坪・40席の中型店。営業時間中は客足が絶えない人気ぶり

30坪・40席の中型店。営業時間中は客足が絶えない人気ぶり

 味噌ラーメンやタンメンにはモヤシが付きものだが、最近はヘルシー志向や二郎系ブームの影響もあり、醤油系ラーメンでもモヤシを大量に使った成功事例が増えている。西東京市のラーメン専門店「丸め」もその一つだが、ユニークなのがメニュー名。「成田食品のベストモヤシにほれた」(丸目精一店主)だけあって、メニュー名はズバリ「ベストラーメン」だ。

 ●ベストモヤシで野菜品質をアピール オイスターソースの甘味が醤油スープにマッチ

 「丸め」(都内3店舗)は「煮干し醤油ラーメン」を売り物に各店1日200~300人を集客する繁盛店。5月1日から田無ファミリーランド店で開始した「ベストラーメン」が予想以上に当たり、日販30~40杯の人気ぶりを見せている。

 内容は、豚ひき肉、豚肉スライス、ベストモヤシ230g、ニラを炒め合わせ、オイスターソースで調味して最後にとろみを付け、煮干し醤油ラーメンにのせたもの。意外にもシンプルだが、「ベストモヤシのシャキッとした食感が主役なのでこれで十分」(丸目店主)と語り、「これまでのモヤシラーメンのイメージを覆す傑作」と胸を張る。

 開発のきっかけは「海鮮タンメン」で使っていたベストモヤシを、まかないのラーメンの具材に使ったこと。煮干し醤油スープとモヤシの相性が抜群によいことに気付き、早速メニュー化した。すると、それまで売れ筋だった「海鮮タンメン」と入れ替わりで名物ラーメンに台頭した。

 丸目店主は「キリッとした煮干し醤油スープにオイスターソースのコクと甘味が染み込み、最後まで飽きずに味わえるのがポイント」と明かし、「なによりベストモヤシのシャキッとした食感がコシの強い自家製麺にマッチ。身質が肉厚なので強火で炒めてもダレないし、ヒゲ根や芽が目立たないのでビジュアル的にも映える」と説く。

 作り方は、(1)鍋にラードを熱し、刻みニンニクを入れ、豚ひき肉30g・豚スライス30gを炒める。(2)ベストモヤシ230gを加えて一気に強火にして炒める。(3)塩、コショウで調味し、ニラを加え合わせ、オイスターソースと醤油で調味する。(4)水溶き片栗粉でとろみ付ける。(5)煮干し醤油ラーメンにのせる。

 「野菜豊富なタンメンやラーメンが人気傾向にありますが、ヘルシーやボリュームといったイメージが先行し、肝心な“野菜の品質”に対する評価が少ないと思います。ベストモヤシは“野菜の品質”をアピールできる重要な素材。メニュー名に活用する価値は大きいですね」(丸目店主)と太鼓判を押す。

 モヤシラーメンの新潮流として注目したいところだ。

 ●店舗情報

 「丸め 田無ファミリーランド店」 所在地=東京都西東京市西原町4-2-9 田無ファミリーランド1階

 ●商品紹介:「ベストモヤシ」 モヤシの歴史を変えたモヤシの王様

 モヤシの歴史を変えたといわれる「ベストモヤシ」は、「モヤシの活用範囲を広げてほしい」という消費者の要望から生まれた緑豆モヤシ。(1)ヒゲ根がないので調理しやすい(2)極太で見栄えが美しい(3)日持ちと歩留まりに優れる(4)クリスピーな食感でおいしいなど、従来のモヤシとは一線を画し、モヤシの新たな市場を切り開いた。

 規格=300g袋、業務用4kg袋、1kg袋

 ●問い合わせ 成田食品(株)=福島県相馬市成田字大作295 電話0120・36・7111

 http://www.naritasyokuhin.co.jp/

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