ラーメン&中華チェーンの冷やし麺特集:8番らーめん「冷めん」

2014.07.07 424号 04面
スープにレモン果汁を加えることで、酸味だけでなく甘味や香りも楽しめるさわやかな味わいに設計。ガラス製の皿に盛り付けて、より涼しげな演出を施す

スープにレモン果汁を加えることで、酸味だけでなく甘味や香りも楽しめるさわやかな味わいに設計。ガラス製の皿に盛り付けて、より涼しげな演出を施す

 ●細麺1.5玉ボリューム訴求 レモン果汁で涼感アップ

 8の数字を記したかまぼこがトレードマークの「8番らーめん」。国内では北陸・中部を中心に1府8県に125店を展開する。海外展開も積極的で、タイでは105店もの店舗網を広げている。

 同店が提供する夏季の定番冷やし麺メニューが「冷めん」だ。ややコシがありスープが絡みやすい20番角の細ちぢれ麺を1.5玉ゆで上げ、一人前195gも使用したボリューム満点な一品だ。スープのポイントは、ずばりレモン果汁。レモン独特のフレッシュな香りと爽やかな酸味がアクセントとなり、定番の醤油味スープのうま味を引き出している。トッピングは、キュウリ、メンマ、錦糸卵、ワカメ、チャーシュー、かまぼこ、紅ショウガ、マヨネーズ、練りからしの9種類で総重量は100g。キュウリに付けているマヨネーズがスープに溶けると、スープの酸味がやわらぎ、マイルドな味わいに変化する点が見逃せない。

 2014年からは一部店舗で「冷めん」のボリュームを1玉ぶんの小サイズを税込み669円で提供を開始。食の細いシニア客や女性客が食べきれるよう配慮して、注文客を増やしている。

 その他の夏季シーズンメニューとして「ざるらーめん」や「能登中島菜ざるらーめん」「海とろろざるらーめん」をラインアップ。中島菜とはほのかな苦味と辛味が特徴の能登半島の伝統野菜。また、海とろろざるらーめんでは北陸で親しまれている海藻の「ながらも」を具材に使用するなど、展開エリアである北陸の特産物を使用したメニューを開発している。

 ●店舗情報

 「8番らーめん」/経営=ハチバン/本社所在地=石川県金沢市新神田1-12-18、電話076・292・0888/開業=1967年2月/営業時間=午前11時~翌午前0時、無休(※店舗により異なる)/坪数・席数=標準45~50坪・55~60席/客単価=810円/店舗数=国内125店舗(2014年5月現在)

 炒めた野菜をたっぷりと乗せた「野菜らーめん」が看板商品の「8番らーめん」。ラーメン業態では「8番らーめん」の他、野菜ラーメン専門店「らーめん元八」や「8番らーめん麺座」などを展開。また「八兆屋」「長八」といった居酒屋業態やレストラン業態の「野ふうど」などを地元石川を中心に展開している。

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