業務用加工食品ヒット賞 中華部門:創味食品「創味シャンタンDX」
◆ひとさじで中華のベース
創味食品の「創味シャンタンDX」はひとさじで中華料理メニューの味を決める元祖中華ペースト調味料。中華料理に欠かせない清湯スープをベースに、油脂、香辛野菜、スパイスなどを20種類以上バランス良く配合した万能調味料で、湯に溶くだけで本格的な中華スープの味を再現し、炒飯や野菜炒め、麺類のスープの味付けもこれ一つで決められる。
同社創業者が戦時中に中国で食べた料理の味を再現したいと開発した中華調味料「創味シャンタン」は、日本で中華料理店やラーメン店がまだ一般的でなかった1961年に販売を開始。シャンタン(上湯)の名の通り、シンプルながらも奥行きのある味が出せるオリジナル調味料が完成し、同社は食品卸業から業務用調味料メーカーへと事業内容の舵を切った。「創味シャンタン」に続き、うま味を一層マイルドにしたデラックスタイプ「創味シャンタンDX」も開発し、2タイプをそれぞれ1kg缶、12kg缶、20kg缶の3サイズで展開。さらに海鮮風味の「創味シャンタンEX(800g缶)」や外食ユーザーのオリジナル規格などの特注品も多数開発している。「創味シャンタン」シリーズは外食産業の発展やラーメンブームの追い風でロングセラー商品となり、全国のプロの料理人の間で同社が業務用中華調味料メーカーのパイオニアと周知させる看板商品に育った。
「創味シャンタンDX」は簡単に本格中華の味が即時再現できる調味料として業務用市場で長年重宝されてきたが、近年では職人不足や食材原料コスト高など外食産業での課題もカバーし、時間短縮にもなると価値を付加している。また、中華料理のみならず、洋風料理のコク出し、隠し味としても使用され、活用の幅を広げている。
また、1981年から「創味シャンタンDX」のラベルを張り替えた家庭用モデルを他社が販売してきたが、販売提携が解消した15年3月からは「創味シャンタンDX」の250gと500gも発売して家庭用市場に提案。プロの認知度は高いが家庭では知られていない同品だったが、「プロが使う本格中華調味料」として発売早々、予想を上回る売れ行きで全国展開にも成功している。また、家庭用サイズの発売がフックになり、業務用市場でも再注目され、全国からの新規引き合いが相次いでいる。同社原点の味である「創味シャンタンDX」は、家庭内と業務用の両市場で支持される希有な調味料として存在感を高めている。
◆規格=1kg缶×12、12kg缶、20kg缶
●トマトと小松菜の卵スープ
溶かすだけで奥深い味に
作り方
(1)トマトはくし型切り、ニンジンは千切り、小松菜は小切りにする。
(2)鍋で湯を沸かして「創味シャンタンDX」と(1)を入れ、煮立てば水溶き片栗粉を入れてとろみを付け、もう一度煮立てば卵を流し入れてとじる。
(3)仕上げにごま油で風味付けする。
●レタスチャーハン
これだけで中華食堂の味
作り方
(1)焼き豚は1cm角に切り、レタスはひと口大の大きさに手でちぎり、青ネギは小口切りにする。
(2)フライパンに油を熱し、溶き卵を入れて軽く炒めた後にご飯と焼き豚を加えて炒める。
(3)「創味シャンタンDX」を加えてさらに炒め、最後にレタスと青ネギを加えて軽く炒める。
●ジューシーからあげ
隠し味使いでうま味増大
作り方
(1)鶏もも肉におろしニンニク、ショウガと少量の湯で溶いた「創味シャンタンDX」、酒を混ぜ合わせてもみ込み、約15分置く。
(2)片栗粉と小麦粉を混ぜ合わせ、全体に衣を付けて160~170度Cの揚げ油で3~4分揚げてから、少し高温にして約1分揚げてカリッと仕上げる。
●八宝菜
本場の味が手軽に出せる
作り方
(1)材料を食べやすい大きさに切る。
(2)フライパンに油を熱し、肉、魚介、野菜の順に強火で手早く炒める。
(3)「創味シャンタンDX」と醤油、水を加え、煮立ったら水溶き片栗粉でとろみを付け、仕上げにごま油をまわしかける。