業務用加工食品ヒット賞 中華部門:エバラ食品工業「台湾拉麺の素」

2015.09.07 438号 08面

台湾ラーメン

台湾ラーメン

 ◆「味仙」監修で本物の味再現

 「台湾拉麺の素」は、激辛で有名な名古屋「味仙」の「台湾ラーメン」をモチーフに開発されたラーメンスープの素。今年3月の発売以来、「激辛」の尖った味覚、「名古屋名物」というご当地コンセプト、また、炒め物の調味にも使える汎用性などが支持され、中華調味料の新製品としては異例の出足を見せている。

 台湾ラーメンは1970年代前半、味仙のまかないラーメンとして生まれた。それが裏メニューとして常連客に提供されるようになり、いつしか「台湾料理店のラーメンだから台湾ラーメン」という呼び名が定着した。名古屋では「台湾ラーメン=味仙」と周知されており、市内の中華料理店の約7割が台湾ラーメンを提供しているといわれる。

 それを手軽に再現するのが「台湾拉麺の素」だ。当初、中京エリア限定製品として開発に臨んだが、熱意ある開発担当者が思い切って味仙に監修を依頼したところ、「地域に拡散している台湾ラーメンに本当の味を示したい」(味仙)との歓迎を受け、味仙監修と全国販売の両立に発展した。

 味作りの決め手は、「豚脂の甘味」「鶏がらスープの旨味」「唐辛子の辛味」に「鶏がらスープの炊き出し感」を加えた絶妙なバランス。このバランスが「また食べたくなる辛味」を演出する。少しでも崩れると「ただ辛いだけのスープ」になってしまうという。

 作り方は、豚ひき肉100gを炒め、本品50mlを加えて炒め合わせ、がらスープ200mlを加えてひと煮立ちさせ、ゆでた中華麺にかければ完成。炒める際、小口切りの長ねぎ、刻みにんにくを加えるとより本格感が増す。

 味仙の杉山淑子店主は「うちの味を参考にされている店が多いでしょ。それでも変わらずうちが繁盛させてもらっているのは、どこもうちの味を再現できないからだと思います。でもエバラの台湾拉麺の素は、文句なしにうちの味、味仙の味を見事に再現されています。試しにうちの台湾ラーメンを食べに来てもらえば納得してもらえると思うわ」と太鼓判を押す。

 ◆規格=500ml(常温)×12

 ●台湾ラーメン

 やみつきになるおいしさ

 作り方

 (1)豚ひき肉を8分ぐらい火が通るまで中火で炒め、「台湾拉麺の素」を加え、さっと中火で絡める。

 (2)がらスープを入れて強火で煮立たせ、白ネギを入れる。

 (3)器にゆでた中華麺を入れ、もやし、にらをトッピングし、(2)を注ぐ。

 ●台湾麻婆茄子

 定番を個性派にアレンジ

 作り方

 (1)なすを素揚げにする。

 (2)豚ひき肉を炒め、8分ぐらいで火が通ったら「台湾拉麺の素」を絡め合わせ、がらスープを入れる。

 (3)(2)に(1)を加えひと煮立ちさせ、沸騰したら水溶き片栗粉でとろみを付ける。

 (4)白ねぎをのせる。

 ●台湾まぜそば

 話題の新名古屋めしも

 作り方

 (1)サラダ油で豚ひき肉を炒め、火が通ったら「台湾拉麺の素」を加えて炒める。

 (2)丼に「台湾拉麺の素」、サラダ油、魚粉を入れ、ゆでた中華麺を加えて混ぜる。

 (3)ねぎ、にら、海苔、にんにく、魚粉、(1)をのせ、卵黄をのせる。

 ●台湾飯

 食欲そそる絶妙なピリ辛

 作り方

 (1)豚ひき肉を炒め、8分ぐらいで火が通ったら「台湾拉麺の素」を加えて煮詰めるようにさらっと炒める。

 (2)丼にご飯を盛り、(1)をのせて、生卵を落とす。

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