メニュートレンド:新しい韓国料理「しゃぶギョプサル」 しゃぶしゃぶの健康進化形!
2018年5月にオープンした「てじ菜」のアレンジ韓国料理がSNSを中心に話題を呼んでいる。同店自慢のオリジナルメニューは、“サムギョプサル”ならぬ「しゃぶギョプサル」。サムギョプサルにならい、豚ロース肉と豚ばら肉のしゃぶしゃぶに多彩な野菜を添え、サンチュに包み、ジャン(つけダレ)で食べるという、しゃぶしゃぶの新しい食べ方提案といえる創作韓国料理だ。
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「てじ菜」の看板メニュー「しゃぶギョプサル」は、7種類の野菜と8種類のキノコ、そしてスターポークのしゃぶしゃぶをサンチュで巻いて食すという、健康志向の現代にマッチした料理だ。モヤシナムル、キムチ、辛味ネギをのせてサンチュ、エゴマで巻き、ジャンをつけて食べる点が韓国料理風である。ジャンは、トムヤム、グリーンカレー、辛味噌、ネギ塩、カレーマヨ、チーズ、サムジャン、サムジャンカレー、ニンニクごま油の9種類。ひと口ごとに異なる味わいで食べられるのが、何ともいえず楽しい。
しゃぶしゃぶと韓国料理の魅力を合体させた新感覚のこのメニューは、「おいしく食べて美しく健康に」をコンセプトに考案された。「“野菜をたくさん食べられる料理を”と考えました。これに加えて、“フォトジェニックな料理”という点も重視しました」と、同店を展開するTBIJAPANの広報・小松亜衣実氏は話す。実際、たっぷりの野菜とキノコ、ずらりと並ぶ9種類のつけダレはフォトジェニックで、「しゃぶギョプサル」という目新しい料理名と相まってSNSでも多数アップされている。また、同メニューは豚肉を追加で1皿注文するごとに子豚のフィギュアがテーブルに1匹ずつ追加され、ミニチュアの牧場がつくれる趣向も用意。この子豚牧場がかわいらしく、店を訪れたお客の多くがSNSで写真投稿し、情報を拡散。店の宣伝にもなっているのだ。
「今の時代、SNSの宣伝効果はやはり大きい、と実感している」(小松氏)として、同社では“おいしさ”を追求する調理人とSNS効果を考える広告担当者がお互いにアイデアを出し合い、どちらの要素も踏まえたメニュー開発や演出を心掛けているという。
「お客さまにとって、たっぷり食べていただける楽しい場でありたい」とは同店の亀屋亮一店長の言葉だが、正に同店は「たっぷり食べられて健康感がある」「インスタ映えする楽しい場」。今、外食店に最も求められているこの二つのキーワードを押さえ、注目を集めているというわけだ。
※18年9月時点の情報です。同店は業態変更の可能性がございます。
●店舗情報
「てじ菜」 経営=TBI JAPAN/店舗所在地=東京都千代田区神田佐久間町1-13 チョムチョム秋葉原9階/開業=2018年5月/席数=147席/営業時間=11時30分~23時、土・日・祝日11時~23時。無休/平均客単価=夜4000円/1日平均集客数=約100人
●愛用資材・食材
「サムジャン」 創味食品(京都市伏見区)
甘辛さが絶妙の韓国甘味噌
「しゃぶギョプサル」の9種のジャンの、「サムジャン」「サムジャンカレー」に使用。「やわらかみのある辛さで、甘味もしつこくなく、味に深みがある。豚しゃぶには抜群にマッチします」と、TBI JAPANの伊藤圭一総料理長。サンチュで巻いた豚しゃぶに同品をつけると、甘辛くコクのある韓国風の味わいがプラスされるのだ。
規格=2kg