焼肉特集:焼肉最前線カナダ篇=焼肉銃士1…CHAKO

2019.01.07 479号 04面
鄭玉和  Eddie Chang 社長(43歳)7業種11店舗のオーナー

鄭玉和 Eddie Chang 社長(43歳)7業種11店舗のオーナー

焼肉4号店は、まるで倉庫のような店内。お客さまの話し声が高い天井に響き渡り、焼肉ホールのようなにぎわいになる。ますます食欲が出る

焼肉4号店は、まるで倉庫のような店内。お客さまの話し声が高い天井に響き渡り、焼肉ホールのようなにぎわいになる。ますます食欲が出る

 「CHAKO」は、焼肉1号店を2008年に開いた先発組の代表選手だ。鄭社長は43歳の若さで、バブルティ2店、日本料理店、鉄板焼、ラーメン、中国火鍋、中国式焼き鳥店、お弁当店など、外食事業を多角化させ成功している。急拡大を続けるも4年ほど前から、新事業は自己資金で始められるようになった。

 自分で開発したバブルティーが大人気になったので、大学3年で退学、外食事業に専念することにした。幼い頃から自分の会社を持つことを夢見てきた鄭社長は、新事業のヒントはマーケットから得るものの、すべてをコピペするのではなく、自分独自に開発するのが基本姿勢だ。

 2008年に始めた焼肉店では、グリルを自分で開発し、地元のメーカーに作らせた。3号店までは自己開発グリルを採用していたが、使っていくうちに故障が増えてしまい、4号店(150席)からはシンポ製無煙グリルを採用することになった。

 故郷台中の繁盛店でシンポ製無煙グリルと出合い、地元ライバル店もすべてシンポ製だったのだ。店舗が増えてきたので、無煙グリルの故障や不調は、お客の不満を買うし、従業員のやる気をなくさせるので、CHAKO既存店も順次、シンポ製に交換していく。ライバル店との競争が厳しくなり、設備への再投資が避けられなくなった。5号店の準備が進んでいる。

 「これまで外食事業の多角化を進めてきたが、このあたりで卒業する。焼肉を楽しんでいるお客さんを見ていると、焼肉はカナダの国民食のステーキに代わる可能性を持っていると確信した。寿司やラーメンのようにライバルが簡単に参入できない」と鄭社長は焼肉特化戦略を打ち明ける。

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