話題の肉グルメ:ホロホロとくずれる軟らかポークは日本人に合う“アメリカンの味”

2019.09.02 487号 23面
(写真1)24時間かけて焼き上げる「まるごと一本、出来たてプルドポーク」(予約制)

(写真1)24時間かけて焼き上げる「まるごと一本、出来たてプルドポーク」(予約制)

豪快にほぐしたポークの塊肉は、しっかりとした肉々しい味わい

豪快にほぐしたポークの塊肉は、しっかりとした肉々しい味わい

軟らかく食べやすいので、バーガーやサンドイッチに挟んでも◎

軟らかく食べやすいので、バーガーやサンドイッチに挟んでも◎

 ここ数年、盛り上がりを見せている肉ブームは、まだ続くだろう。そこで今回、外レス編集部では、新感覚の肉料理として「プルドポーク」に着目した。

 プルドポークとは、豚肉を低温で長時間調理するアメリカ南部のBBQ料理。アメリカ南部のBBQ祭りやホームパーティーには欠かせないご当地グルメだ。本場では、ポークの塊肉を約半日かけて焼き上げたり、薫製にするなど、じっくりと時間をかけて加熱調理。出来上がったポークをほぐし、大人数でわいわいいただくのが昔ながらのお決まりの光景という。アメリカではここ数年、日本と同様にクラフトビールがブームだが、クラフトビールに合う料理としてこのプルドポークの人気が広がっている。

 日本でも東京・吉祥寺のアメリカンレストラン「Fatz’s The San Franciscan(ファッツ・ザ・サンフランシスカン)」がイチ早くプルドポークをメニューに採用した。同店のオーナー、ジョナサン・レヴィン氏は、小さい頃からプルドポークに親しんでいたそうで、本場の調理そのままに、ポークの塊肉にスパイスをまぶして一晩寝かせ、スモーカーで10~12時間かけてじっくりと薫製にしている。これを豪快にほぐし、ハンバーガーやサンドイッチなどに挟んで提供。ほろほろと軟らかい食感とポークの肉々しいうま味が何とも魅力で、「ワイルドな味わいだが、食べやすい。アメリカンな料理だが、味わいは繊細で日本人に合うと思う」と、ジョナサン・レヴィン氏は話す。

 プルドポークは日本ではまだなじみの薄いメニューだが、ハインツ日本が4月に業務用として「ハインツBBQ  プルドポーク」を発売するなど、注目度は高い。特に“クラフトビール&プルドポーク”のコンビは、日本でも今後広まりそうな予感だ。

 【写真説明】

 (写真1)「Fatz’s The San Franciscan」(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-25-12 Santa Fe B1-A)では、24時間かけて焼き上げる「まるごと一本、出来たてプルドポーク」(予約制)も提供している。テーブル上でほぐしてくれる

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