山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(12)ニチレイフーズ「レストランユース 芳醇ビーフカレー」

2020.09.07 499号 11面

 ●冷凍だから表現できるスパイシー 具もソースも香りもフレッシュ!

 カレーが冷凍? 別に冷凍しなくたっていいじゃないの~と思った皆さま、2020年秋はその考えを180度ひっくり返してくださいね。私としては待ちに待った『冷凍カレー』の登場にワクワクです。冷凍食品業界トップメーカー、ニチレイフーズが20年度秋の業務用冷凍食品新商品として、「レストランユース 芳醇ビーフカレー」を9月、新発売します。

 実は、カレーのスパイスの風味をきちんとそのままに閉じ込めて、出来たてそのままのおいしさをお届けする手段として、『冷凍』は最も優れた方法なのです。冷凍食品メーカーも、もちろんカレーの会社も、何十年も前から冷凍がカレーの保存に向いていると知っていて、さまざまなチャレンジをしました。しかし、いまひとつ。今回、満を持しての王者ニチレイブランドの挑戦です。

 同社では長年、『ニチレイ レストランユース ビーフカレー中辛』という人気商品をはじめレトルトカレー各種を自社生産していて、なんと業務用市場トップシェアブランド! 今回レトルトカレーの工場で冷凍カレーを生産することとなりました。レトルトカレーを知り尽くし、そして持てる冷凍技術を駆使して生まれた新商品ということ。

 開発担当に伺いました。「日本のカレーは煮込んだ欧風カレーが主流ですが、最近はスパイシーなインド系カレーも人気。解凍したら香り立つ。24種のスパイス&ハーブを使い、そのバランスのよさを目指しました」とのこと。

 もちろん、レトルトより優位な証拠がなければ冷凍する意義はありませんね。実際に実験をしてみると、製造から半年経過時点で、香りの保持は冷凍がレトルトの2倍となる成分もある! という結果を得たそうです。

 食べてみると、なるほどフレッシュ&スパイシー。ビーフも肉の食感があり、炒め玉ネギも溶けずに残っていて、厨房で出来上がったばかりかと思わせる雰囲気でした。価格を聞いてみたら「レトルトとほぼ同等」とのことで、その開発努力にも拍手。

 ●商品概要

 ニチレイフーズ「レストランユース 芳醇ビーフカレー」

 規格=180g/5袋×6袋

 ☆ここがスゴイ!

 レトルトとほぼ同コスト!

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