山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(21)ニップン「SOYL PRO(ソイル プロ)」

2021.06.07 508号 04面

 ●豆腐から作った代替肉料理 ヴィーガン対応、解凍のみ

 昨年から続いている食品業界の新トレンドといえば、『代替肉』。

 「だいたいにく? だいたい肉で、じゃあ他は何だい? 熊さん」「ばかだね八っつぁん、大それた、たいした肉に決まってらぁ」

 妄想が頭の中を巡りますが、江戸時代、日本人のほとんどは肉を食べなかったわけで、こんな落語は成り立ちませんね。熊も八も、タンパク質の摂取は、海や川の魚や貝、大豆をはじめ豆の料理から。みんな、今でいうフィッシュ・ベジタリアンであったはず。肉に代わるものを求めるまでもなく、日本の食文化にはさまざまな大豆由来の食品が根付いています。でも、お肉の味を知ってしまったからには、完全な後戻りはできそうもありません。

 ニップンの「SOYL PRO(ソイルプロ)植物うまれのガパオ/キーマカレー/しょうゆそぼろ」を今回取り上げた理由は、なんといっても肉料理同等のおいしさで、風味がよいこと。そして、100%植物性原料なので、最もストイックなヴィーガン対応(認証取得済)もできるからです。さらに、1食ずつパックされていてロスがなく、流水または冷蔵解凍での使用も可能という、扱いやすさも大きなメリットです。

 なぜ高く評価できるおいしさと扱いやすさが実現できたかというと、豆腐を原料に独自開発した大豆新素材・ソイルプロそぼろタイプ(冷蔵品/販売はニップングループ企業、オーケー食品工業)を使用しているからです。豆腐を加工して作る素材とのことで、弾力のある食感、臭みがなくさまざまな味付けに対応し、タンパク質、ミネラル、ビタミンが豊富。低脂質でコレステロールゼロ、と言うことなしのスーパー植物性素材なのです。

 さて、ニップン=日本製粉ではありません。今年1月に社名変更してニップン。製粉だけではなく、幅広い食品を手掛ける企業として歩む決意の新社名。ソイルプロも、広い視野から、社会や人々の健康に貢献する食品を開発すべく生まれた商品なのです。

 ★ここがスゴイ!

 日本人だからこその「肉」!

 ●商品概要

 ニップン「SOYL PRO(ソイル プロ)」植物うまれのガパオ/キーマカレー/しょうゆそぼろ

 規格=各120g×5食×8袋

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