業界NEWS:鳥貴族の新業態「トリキバーガー」 国産食材で390円均一

2021.09.06 511号 11面
トリキバーガー 390円(税込み)

トリキバーガー 390円(税込み)

サラダチキン~柚子胡椒マヨ~ 390円(税込み)

サラダチキン~柚子胡椒マヨ~ 390円(税込み)

 鳥貴族ホールディングスの子会社、TORIKI BURGERは8月、新業態のチキンバーガー専門店「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」1号店を東京・東大井にオープンした。

 居酒屋業態の「鳥貴族」が厳しい状況にある中、同店は第二の柱にすべく立ち上げた新業態だ。チキンバーガーに着目した理由について、高田哲也代表取締役社長は「米国で急成長しているフライドチキン専門店『チックフィレイ』など、海外ではファストフードのチキンサンドイッチ業態が急拡大している。この業態を日本で初展開するなら、ビシネスの親和性という点からも鳥貴族がやるしかない、と考えた」と語る。

 使用食材は、チキンや野菜、バンズに使う小麦などすべて国産にこだわり、「国産食材を100%使用した“トリキが打ち出すチキンバーガー”というのが、この新業態の何よりの強み」と、自信を示す。

 デイメニューのバーガー全8品は、チキンフィレを揚げた「トリキバーガー」、照り焼きもも肉を挟んだ「焼鳥バーガー」、蒸し鶏を挟んだ「サラダチキン」など、すべて国産鶏肉を使った各種チキンバーガーで揃えた。価格はバーガー単品390円、ポテト、ドリンク付きのセット590円とファストフード業態では珍しいワンプライス(モーニングメニューは異なる)で、「ボリュームゾーンを狙い、日常使いができるリーズナブルな価格帯にした。均一価格設定は、価格で選ぶのではなくその時に最も食べたいものを選んでほしい、という鳥貴族のDNAを貫いた」(高田社長)。

 当面は「鳥貴族」とは仕入れが異なる鶏肉を使うが、「出店を進め、いずれは使用食材を同一にすることを視野に入れている。スケールメリットを生かしてコスト削減を図り、新たな展開につなげたい」(同)という。

 今後の出店計画は「都内の山手線外側エリアの駅前や繁華街を中心に、3年間で直営10~20店舗体制を目指す」とし、売上げ目標は1店舗当たり年商約2億円を見込んでいる。

 ●店舗情報

 「TORIKI BURGER 大井町店」

 所在地=東京都品川区東大井5-16-9/営業時間=7時~21時

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