ヘルシー焼肉最前線:麦ごはんオーダー驚異の6割超!

2022.04.04 518号 15面
写真1

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1970年代当時の焼肉店では画期的だった、ライス、スープ付きのファミリー向け定食をメニュー展開。写真は、11時~11時30分限定で販売している同店の名物「情熱ランチ」(748円・税込み)

1970年代当時の焼肉店では画期的だった、ライス、スープ付きのファミリー向け定食をメニュー展開。写真は、11時~11時30分限定で販売している同店の名物「情熱ランチ」(748円・税込み)

「押麦」

「押麦」

 昨今の健康志向から、白米だけでなく五穀米や玄米を用意する店は、もはや一般的だろう。そんな“健康主食”の新潮流として、「麦ごはん」を導入する飲食店が増えている。千葉県を中心に11店舗を展開する「赤門」では、創業当時から麦ライスの選択肢を用意し、ランチでは実に6割以上のお客が白飯ではなく麦ライスを注文するという。

 ●子ども、若い女性にも響く新価値

 「赤門」は、焼肉ファミリーレストラン業態の先駆けとして、1973(昭和48)年に1号店をオープンした。「うまくて、安くて、腹いっぱい」を創業理念に、肉とともに「腹いっぱい食べるごはん」にもこだわり、同店では「ライス(白飯)or麦ライス」を選べるセットを創業当時から展開している。麦ライス導入は、健康意識が高い片岡寛晃創業会長の発案で、「断食道場に行った際、断食後に食べるのはビタミンやミネラルを多く含む麦ごはんがよい、とされていた。そんなことから、お客さまにも少しでも健康になっていただきたい、と麦ライスを採用した」と言う。

 しかし、白米信仰がまだ根強かった昭和の時代には、あえて麦ライスを選ぶお客は少数派で、注文率は「白米5:麦ごはん1」。それでも麦ライスの味わい自体はいたって好評で、「お客さまの注文リピート率は高かった」と、片岡会長は当時を振り返る。このニーズが大きく変わったのは、外食に“健康志向”が加わるようになった約10年前ごろからだ。炭水化物を控える風潮も相まって、「白米2:麦ごはん3」と注文率は逆転。特に近年、女性や子どもからの人気がうなぎ上りで、「糖質控えめでヘルシー」「ぷちぷちとした麦の食感がハマる」「素朴なおいしさが新鮮」と、新しい感覚で注目されているという。

 同店の麦ライスは、はくばくの「押麦」と白米を同量ずつブレンドし、「炊きたてのご飯を食べていただきたい」(片岡会長)と、約3升分の圧力釜を複数並べて時間差で炊いている。白飯を炊くのと手順は変わらず、オペレーションの大きな負担はない。麦は食物繊維が豊富でしっかりと噛んで食べるため、「焼肉と一緒に食べると、肉のうま味がさらに増す」という。

 牛肉の健康メリットはよく知られるところだが、カロリーの面で焼肉にうっすらとした罪悪感を持つ人はまだ少なくない。「白米ではなく麦ごはん」の選択肢は、そうした罪悪感の軽減につながる。今後は「麦ごはんがあるかどうか」が、消費者が焼肉店を選ぶ上での一つの条件になってくるかもしれない。

 ●店舗情報

 (株)赤門

 本社所在地=千葉県八千代市勝田台1ー1

 店舗数=「赤門」11店鋪、「凱旋門」4店鋪ほか

 ●「赤門」の愛用食材

 (株)はくばく「押麦」

 焼肉のお供に「麦ごはん」

 スタンダードな大麦。粒の真ん中にある黒条線が特徴で、薄く押してあるため白米とブレンドしてもおいしく炊き上がる。

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 【写真説明】

 写真1:大麦は消化吸収に時間がかかり、血糖値を緩やかに上昇させるため、内臓脂肪が付きづらく満腹感も持続。白米と比べてカロリーも低く、まさに健康志向の現代ニーズにマッチする。また、麦ごはんのさっぱりとした味わいは焼肉を引き立ててくれるのだ

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