数字で読み解くフードサービストレンド:飲食店のアルコール、ビールの比率が復活、サワーが伸びる

2024.01.01 539号 09面

 アフターコロナで飲食店の利用回復が進む中、どのようなアルコールメニューの喫食が伸びているのでしょうか。

 サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」で、アフターコロナの2023年4~9月の6ヵ月間で、居酒屋やファミレス、寿司店などを含むフルサービスレストランにおけるアルコールの杯数比率を見ると、ビールが39%を占めました。ビールの比率は、コロナ禍で大きく減少したものの、アフターコロナでは比率はほぼ戻りました。

 注目すべきは、酎ハイ・サワーです。23年4~9月はビールに次ぐ2番目で15%を占めましたが、その比率はコロナ前の12%からどんどん上昇していることがわかります。ビールは、50代以上の男性に飲まれることが多いのに対し、酎ハイ・サワーは、ビールと比べて女性、若い層が多いのが特徴です。ハイボールも若者が多いですが、サワーと比べると男性に偏っていて女性にはあまり飲まれません。

 ワインは女性の比率が前述のアルコールに比べ多いですが、年齢層は高めです。カクテルは20代に圧倒的に飲まれていますが、他の年代とのギャップが大きい商材です。

 若者や女性をターゲットにアルコールメニューを考えるときは、酎ハイ・サワーが最適といえるでしょう。

 (サカーナ・ジャパン 東さやか)

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