アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:原宿に韓国ブランドが相次ぎ出店

2024.02.05 540号 07面
「毎日1点は売れている」チェリーロゴのスウェットシャツ(キルシー)

「毎日1点は売れている」チェリーロゴのスウェットシャツ(キルシー)

屋根がユニークな「ダラクソウル」

屋根がユニークな「ダラクソウル」

 ●ソウルから日本、日本から世界へ

 東京・原宿に韓国ブランドの出店が広がっています。ストリート系やカジュアルなブランドが裏原系ブームを興した街で、新たなカルチャーが産声を上げようとしています。

 「キルシー」の旗艦店は、モチーフのチェリーのモニュメントが目印。隣には韓国人ディレクターのストリートブランド「ディスイズネバーザット」が並び、近隣には韓国ブランドを扱うセレクトショップもあります。日本1号店で10~20代中心の日本人客が5割強、アジア系が3割。「ノルディ」は2019年に旗艦店を開きました。2階と3階に女の子と男の子の部屋をイメージしたポップな空間が広がります。韓国で販売する商品の8割ほどを揃え、ユニセックスが主力ですが、レディースラインを加えて女性客が増えてきました。

 「ダラクソウル」はレディース「オホス」とメンズ「アンダーマイカー」の直営店。ステンレスとコンクリートの店内が近未来的な印象です。23年11月の開店以降、韓国や中国からの客が「多く来店している」そうです。

 韓国カルチャーのメッカは東京・新大久保ですが、ファッションが出店を目指すのは原宿や渋谷。原宿で成功できればグローバル事業の精度が高まるとの考えも聞かれます。外国人客も多く、認知を高める絶好の場所でもあります。

 (繊研新聞 取締役編集局担当 矢野剛)

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