山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(71)テーブルマーク「クラスパティシエ タルト4種」

2025.08.04 558号 04面
ここがスゴイ!=「生地配合」と「焼く」ノウハウを駆使した新製法  ※デコレーションイメージ

ここがスゴイ!=「生地配合」と「焼く」ノウハウを駆使した新製法  ※デコレーションイメージ

プレーンタルト(ホール)

プレーンタルト(ホール)

洋梨タルト(ホール)

洋梨タルト(ホール)

 ●美味ベース×ゴージャス演出

 2025年春のテーブルマーク新商品発表会で、「新商品はタルト。デザート工場(グループ会社・日本食材加工)にラインを新設してパティシエクラスの製品が完成!」と聞いて、本当ですか!? と疑ってすみません。本当でした。とても良い仕上がりです。

 トッピングなしの3品(プレーン、チョコレート、ベイクドチーズ)と洋梨タルトの計4品を7号ホールサイズで揃えています。つまり、人手不足で手間を省きたいけれど、出来合いのものはプロとして使いたくない、という調理現場の気持ちをしっかり受け止めたタルト。

 いわば、店舗オリジナルタルトメニューのプロ仕様ベースタルトを開発したのです。

 冷凍状態のまま自由自在にトッピングをして、冷蔵1時間ほどで半解凍状態になったら(種類によって時間は異なる)カット。メインデザートなら8分の1、ビュッフェメニューなら16分の1にカットして、その後さらに30分ほど時間を置けば(種類によって時間は異なる)サーブできます。

 発売以降、プレーンタルトを中心に好評とのこと。土台となるシュクレ生地がサクサク食感で、中のしっとり生地と一体となったおいしさに高い評価。さらに、型崩れせずきれいにカットできることにも驚きの声が上がっています。

 さて、その高く評価されているシンプルなタルトの製法にはどんな秘密が? 通常思いつくのは“腕の良い職人が手作りすること”ですが、違いました。手作りの場合、生地作り-寝かせる-空焼き-アパレイユ/クリーム作り-焼成という工程ですが、新製品は、生地を型に広げ、アパレイユ/クリームを入れ、焼成ラインへ。焼成は3段階に分けて上下の火加減を微調整しながら仕上げています。少し間違えば、焦げたり分離したり、ヒビが入ったりと悲惨なことになりそうな製造工程です。それを実現できたのは、長年培ってきた「生地配合」と「焼く」ノウハウだそうです。

 工場は、ケーキ類の製造を開始して今年30周年。タルト完成まで何百回と試作を重ねて完成に至ったとか。新しい製造ラインで最高品質を目標に掲げ、試行錯誤の連続、そして完成…ロマンですねぇ。

 ◆ここがスゴイ!=「生地配合」と「焼く」 ノウハウを駆使した新製法

 ●商品概要

 テーブルマーク「クラスパティシエ フリーカットケーキ タルト4種」

 規格=プレーンタルト(ホール)334g/洋梨タルト(ホール)492g/チョコレートタルト(北海道産生クリーム使用)(ホール)560g/ベイクドチーズタルト(北海道産生クリーム使用)(ホール)467g

 4品とも直径約21.0cm(7号サイズ)6台入/2合

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