アポなし!新業態チェック(227)「THE BUFFET 点心甜心」三鷹店
●ニラックス、中華ブッフェの新業態 時間制食べ放題レストランの先駆、得意分野を生かし郊外店にも進出
すかいらーくグループのニラックスが7月、中国料理の新業態「THE BUFFET 点心甜心」を東京・三鷹に出店した。同社が5月、埼玉県志木市に初出店した同ブランドの2号店である。
「点心甜心」は、飲茶を含む中国料理やスイーツが食べ放題となる時間制のレストラン。同社が得意とするブッフェ形式で、メニューは平日と週末、ランチとディナーなどにより異なる価格帯のコースのみとなっている。
平日のランチ時間には、90分制の「スタンダードコース」(1649円)や「点心コース」(2309円)、120分制の「スペシャルコース」や「スイーツコース」(各2859円)、「ごちそうコース」(3959円)などがあり、120分制のコースにはすべてドリンクバーが付く。「スイーツコース」は平日のみ。小学生の子どもはどのコースでも1099円で、3歳以下の子どもは無料だ。
基本となる「スタンダードコース」には、大皿に盛ったセルフサービスの料理、テーブルで注文する「小籠包」、麺・スープ・具材を選ぶ「麻辣湯・拉麺」、簡単なスイーツが含まれる。「点心コース」ではこれに点心などが加わり、ケーキやプリンなどの「プレミアムスイーツ」も2品選べる。このコース価格を、時間帯や曜日に応じて変えるのが同店のメニューの仕組みであり、期間限定で新たなコースが設定されることもある。食べ放題でもコスト割れしないメニュー構成は、ニラックスが多くの店舗で積み重ねて来た独自のノウハウだ。
(価格は税込み)
★けんじの評価=「ペルティカ」と並ぶブランドに育つか
「点心甜心」の1号店と2号店は、いずれもすかいらーくが運営していた中国料理「桃菜」をリニューアルしたもの。「桃菜」は2023年に既存ブランドを業態転換する新業態としてスタートした。東京・町田で、「バーミヤン」の1号店として約36年間営業を続けた店舗が「桃菜」の1号店となり、今回「点心甜心」にリニューアルされたのは「桃菜」の2号店だった。「桃菜」は10数店舗を出店したが次第に勢いを失い、最後に残った「桃菜」が今回の三鷹店という、なかなか因縁めいた経緯である。
ニラックスは1987年、大規模施設内の総合レストランを運営する企業として、すかいらーくと新日本製鐵グループが出資して設立された。最初の店舗は幕張メッセ内のメインレストランだ。そうした経緯から商業施設への出店が多かったが、近年は郊外の独立店舗へも出店意欲を高めているようだ。前述した「桃菜」のうち3店舗はニラックスの「点心甜心」と「ペルティカ」というブランドに転換された。いずれも郊外立地の独立店舗だ。そもそも「桃菜」は食べ放題コースのある飲茶をメインとしたブランドだったが、その撤退にあたって、グループ内でニラックスへの引き継ぎを図る何らかの動きがあったのかもしれない。
同社には、既存に「點心甜心」(1店舗)と「包包點心」(3店舗)という中華料理ブランドがある。店名も似ており、基本的な構成は「点心甜心」とあまり変わらない。将来的には、何らかの統合や再編という展開もあるのだろうか。
◆外食ジャーナリスト・鷲見けんじ=外食チェーン黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。顧客の気持ちを外食企業に伝えるべく、甘口辛口を取り混ぜた乱筆乱文でチェーンの新業態をチェック。朝マックとロイヤルホストのカレーフェアをこよなく愛する外食ウオッチャー。
●店舗情報
「THE BUFFET(ザ ブッフェ) 点心甜心」三鷹店
開業=2026年7月23日
所在地=東京都三鷹市野崎3-24-11/席数=100席
●編集協力:株式会社イートワークス
http://www.eatworks.com/















