アポなし!新業態チェック(228)「ザクッととんかつ カツのジョー」東大和店
「串カツ田中」のユニシアホールディングスが、豚カツの新ブランド「カツのジョー」を東京・東大和市に出店した。同店は、東京西側の幹線道路である新青梅街道に面した郊外立地の独立店舗。店前に23台の駐車場を備え、6名が余裕で着席できる大きなボックス席を複数配置するなど、ファミリー客の食事利用に対応する新業態だ。
同店の売りは、2大【名物】である「厚切りロースカツ」と「和牛ハンバーグカツ」を盛り込んだメニュー。定番の「ロースカツ定食」には、この「厚切りロースカツ」(250g2400円)のほか、「上ロースカツ」(200g2100円)、「ロースカツ」(150g1800円)の3種類を揃えた。「和牛ハンバーグカツ定食」(1800円)は1種類のみ。カツ定食には、「ヒレカツ定食」(2000円~)や「チキンカツ定食」(1500円~)を含めて、ソースを「味噌デミグラス」または「鬼おろしポン酢」にしたアイテムもあり、いずれも100円増という価格で提供する。
ほかに、「ロースカツ」「ヒレカツ」「チキンカツ」から選べる「カツ煮定食」と「カツカレー」(各1500円~1800円)、カツ3種類と「エビフライ」を組み合わせた各種の「ミックス定食」(1700円~2800円)などを用意した。主な定食にはそれぞれ、ごはん、キャベツ、豚汁、漬物が付き、豚汁以外はおかわり自由だ。
選択肢とボリュームの満足度が高い新ブランドといえるだろう。
(価格は税別)
★けんじの評価:既存豚カツチェーンに戦いを挑む
「カツのジョー」の2大【名物】メニューのひとつ「和牛ハンバーグカツ定食」は、同社が今年2月、埼玉県の大宮に出店した新業態「ザ・メンチ」の看板商品「和牛メンチカツ定食」によく似ている。素材やソースなど細部の差異は不明だが、価格とボリューム、卓上の鉄鍋でソースと絡めて焼き上げるスタイルなどは、ほぼ同じ。ただ、ネーミング以外に大きく異なるのはカツの提供方法だ。「ザ・メンチ」では揚げたてを1個ずつ提供する方式であるのに対し、「和牛ハンバーグカツ定食」は最初から3個まとめて届けられる。これは、他のメニューのオペレーションと釣り合いを取るためだろうか。いずれにせよ、作業はかなり簡素化したように思われる。
豚カツ専門店という業態は、もちろんメインとなる「豚カツ」の個性が商品の性格を大きく位置づける。どちらがおいしいか、などというのは個人の感覚なので比較できないが、もし筆者が食べた商品が標準的なものだとしたら、パン粉と揚げ油に対する考え方が、先行する他の既存豚カツチェーンとは少し違っているように感じた。
いわゆる“ガッツリ系”の利用客をも満足させるような十分なボリュームはあるが、価格帯は既存チェーンよりやや高めの設定かもしれない。市場の評価はどう出るだろうか。レインズインターナショナルの「神楽坂さくら」のように、スタートして10年ほどながらFC方式で急激に規模を拡大している事例もあり、豚カツ業界からは目が離せない。
◆外食ジャーナリスト・鷲見けんじ=外食チェーン黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。顧客の気持ちを外食企業に伝えるべく、甘口辛口を取り混ぜた乱筆乱文でチェーンの新業態をチェック。朝マックとロイヤルホストのカレーフェアをこよなく愛する外食ウオッチャー。
●店舗情報
「ザクッととんかつ カツのジョー」東大和店
開業=2026年8月21日
所在地=東京都東大和市奈良橋5-825-3/席数=64席
●編集協力:株式会社イートワークス
http://www.eatworks.com/















