数字で読み解くフードサービストレンド:クイックサービスレストラン、夕食時客数コロナ前比10%増
●夕食時間帯の客数コロナ前比10%増
夕食時間帯の客数が増加しています。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CRESTR」によると、2024年1~3月計のクイックサービスレストラン(ファストフード、カフェ、ベーカリー、洋菓子・フルーツパーラー店を含む)は、夕食時間帯(18~21時)が非常に好調で、客数(食機会数)は19年同期比10%増、前年同期比で11%増でした。
クイックサービスレストランの同時間帯の客数は21年同期には11%減まで減少しましたが、回復が進み、24年1~3月にはコロナ前より成長しました。コロナ禍で大きく成長したデリバリーの維持に加え、テイクアウトの好調(19年同期比21%増)とイートインの回復が寄与しました。
夕食時間帯は、コンビニやスーパーなどの小売の中食も好調で、フルサービスレストランはまだ2桁マイナスの状況です。夕食時間帯の外食・中食の客単価は、他の時間帯と比べて客単価が高いことから、値上げの影響で、より価格の安い業態の利用が促進されているといえるでしょう。特にテイクアウトは前年比でも2桁成長をしていますので、オポチュニティがありそうです。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)