ガブリミート（1日限定10食）　1,700円＋「肉球スパイスエッグ」150円（各税込み）　大きな豚スペアリブをはじめ、牛・鶏肉料理も楽しめる満足感ある一皿。本日のカレーは「旨辛チキンのキーマ」※内容は取材時

総重量1,300gの「ボルケーノまぜそば」1,950円。1日限定10食

今は亡き愛猫が店名の由来

【愛用食材・資材】「丹波篠山産コシヒカリ」赤井農産（兵庫県丹波篠山市）

　日本独自の進化で定着した“スパイスカレー”。そもそも確立した定義があるわけでもなく、それぞれの店の個性で参入できる自由度の高さも魅力である。大阪の「吾輩はスパイスである」は、ずば抜けた個性で評判の店。カレーだけではなく、まぜそばや一品料理まで提供し、スパイスの世界を広げている。

　●スパイス30種を使い分け

　同店は、辛いラーメンで人気の「麺屋　女王蜂」の姉妹店。ベースにラーメンスープを活用した“薬膳だしカレー”を提供しているのが特徴だ。「ラーメン店と同様“体の中から元気に”をモットーに考案したもの。女性客が7割で、量があるメニューもペロリと平らげる人が多い」と、代表の中村宣明さん。

　女王蜂のスープは、丹波地鶏などを圧力鍋で煮込み、丸2日かけて作る鶏白湯。そのスープに、竜眼や八角など10種類の生薬を合わせてカレースープに仕上げ、肉類を具材にした「本日のキーマ」を週替わりで用意する。

　メニューの中でも、食べ応えある商品として話題なのが、数量限定の「ガブリミート」だ。カレーに鶏肉・豚肉・牛肉の3種類の肉料理をプラスし、10種類の副菜を添えた、見た目も華やかなワンプレートである。取材時は、牛ホルモン・豚スペアリブ・プルダックをオン。12時間の低温調理で仕上げるという、豚スペアリブが存在感たっぷりだ。

　さらに、それぞれの料理に合わせて多彩なスパイスをトッピング。だしに入れるものと後からかけるものと、計30種類のスパイスを二通りで使い分け、ダブルで香りと辛さを楽しませてくれるのがポイントだ。

　夜メニューのまぜそばも人気で、昼夜を通して数量限定で提供する新商品を開発。「明瞭に差別化できる特徴として、重量をアピールした」（中村代表）のが、総重量1300gの「ボルケーノまぜそば」だ。麻婆豆腐や牛ホルモン、ロングチャーシューなどが盛り付けられ、大迫力で登場する。

　ギョウザなどの一品料理も好評で、スパイシーな食事とクラフト生ビールを楽しむ客で夜もにぎわう。「今後は、近畿圏以外や世界への進出を視野に出店を考えたい」と、中村代表は意欲的に語る。

　●店舗情報

　「スパイス＆スープ食堂　吾輩はスパイスである」

　経営＝女王蜂／店舗所在地＝大阪府池田市石橋1-11-14 金菱ビル2階／開業＝2022年12月／坪数・席数＝約10坪・12席／営業時間＝11時30分～14時30分、18時～21時。火曜休／平均客単価＝1300円／1日平均集客数＝70人

　●愛用食材・資材

　「丹波篠山産コシヒカリ」　赤井農産（兵庫県丹波篠山市）

　冷めてもうまくみずみずしい

　同店のご飯は、スープと玉ネギ、香辛料で炊き込むビリヤニ風。「このコメは冷めてもおいしく、みずみずしい。カレーに合うように水分量を調整して使用するが、ライスだけでもおいしいと人気です」と、中村代表。田植えから関わり収穫を楽しみにするという、姉妹店のラーメン店でも愛用する食材である。

　規格＝2kg