山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(65)ニチレイフレッシュ「ぷるるん生えび」
●水揚げ→生きたまま工場へ 安全・安心・コスパ抜群
私は甲殻類が大好きです。どれぐらい好きかというと、ジュンコ・カニスキーという謎のロシア名を名乗るくらい好きです。なので、エビカニと聞くと、かなり鋭い嗅覚を発揮します。
昨年10月、ニチレイフレッシュが開催したセミナーで、新開発、ベトナム産バナメイエビの「ぷるるん生えび」が紹介され、試食品も提供されたとき、これは衝撃の新商材と感じたのでした。「え?バナメイエビ? すっごくおいしい。甘い。なぜ?」という疑問に、外部からの落下物を防ぐインドアの養殖池で育てて、水揚げ後は生きたまま近隣(1時間以内)の工場へ搬入して加工する、という回答が用意されていました。
工場では生食用有頭エビ専用の独立した生産ラインで、ライン洗浄後、搬入した原料をすぐ加工するという体制で衛生管理を徹底しています。原料搬入時から1時間以内には、低温の塩水シャワーをかけて急速凍結しているというから驚きです。このスピードでは、エビもまだ生きていると勘違いしそう。急速凍結ってスゴい!
紹介ビデオに登場した有名シェフは、解凍した「ぷるるん生えび」の頭をつかみ、ちぎっただけでスルッと背わたを抜き取って、「まるで生のよう」と驚きました。私もまねしてやってみたら、取れました。
開発の狙いは、同社が取り扱う生食対応エビの中で、ぽっかりと空いているマーケット、つまり高い鮮度でお値段手頃な新しい生食用エビ商材の開発。価格は、活車エビと比較すると半額以下というコストパフォーマンスとか。
生食のほか、おすすめはサッと湯引きした半生。また、粗ミンチの団子状にして、ゆるく加熱したら、外側と内側の味わいの違いを楽しむ料理も出来上がります。
昨年11月末から販売している新商品ですが、レストランの多忙な年末・新年を経て、本格的な提案はこれから。「ぷるるん」とはよく名付けたもので、一口噛んで、うん、「ぷるるん」だと納得の食感。メニュー名として採用しても受けそうですね。
●ここがスゴイ=「まるで生!」と有名シェフ驚愕
●商品概要
ニチレイフレッシュ「ぷるるん生えび」
サイズ=30尾、35尾、40尾、50尾
※1kg当たり尾数/規格=1kg×10