4月13日開幕「大阪・関西万博」 “食”情報ちょい出し

2025.03.03 553号 16面
登壇した11の事業者の代表者ら

登壇した11の事業者の代表者ら

スシロー未来型万博店(イメージ)

スシロー未来型万博店(イメージ)

【スシロー】「あしたのサカナ」シリーズの代表的な商品「陸上育ちの磯まもりウニ包み」。大量発生した“中身が詰まっていない”ウニを収穫し、独自の技術で陸上養殖したものを仕入れる

【スシロー】「あしたのサカナ」シリーズの代表的な商品「陸上育ちの磯まもりウニ包み」。大量発生した“中身が詰まっていない”ウニを収穫し、独自の技術で陸上養殖したものを仕入れる

【ハークスレイ】定番の「のり弁当」を手のひらサイズにした「ワンハンドBENTO」

【ハークスレイ】定番の「のり弁当」を手のひらサイズにした「ワンハンドBENTO」

【伊藤ハム米久HD】ソイミートのOKONOMIYAKI風BURGER

【伊藤ハム米久HD】ソイミートのOKONOMIYAKI風BURGER

【伊藤ハム米久HD】「包みピザ」(ソイミートソース)

【伊藤ハム米久HD】「包みピザ」(ソイミートソース)

【タマノイ酢】万博で提供する和牛ローストビーフの紅白シャリ寿司

【タマノイ酢】万博で提供する和牛ローストビーフの紅白シャリ寿司

【象印マホービン】圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたおにぎりを提供。海外でおにぎりが今、人気拡大しているが、万博を機におにぎり人気が爆発する予感

【象印マホービン】圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたおにぎりを提供。海外でおにぎりが今、人気拡大しているが、万博を機におにぎり人気が爆発する予感

 ◆4施設の概要発表“未来の食”届ける

 2025年日本国際博覧会協会は2月、「未来の食の楽しみ発表会~EXPO FOOD COLLECTION 2025~」をホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で開催した。大阪・関西万博会場内にオープンする“未来の食”を体験できる4つの施設「未来型営業施設」「未来型チャレンジショップ」「EARTH TABLE~未来食堂~」「サスティナブルフードコート」に参画する11の事業者が登壇し、出店概要や提供する商品・サービスを発表した。

 「未来型営業施設」に出店する「スシロー未来型万博店」では、サステナブルな未来を目指し、提供する寿司ネタはすべて養殖の水産物を使用する。「未来型営業施設」にはくら寿司、サントリーホールディングスが出店。「未来型チャレンジショップ」には青木松風庵、白ハト食品工業、まねき食品、「EARTH TABLE~未来食堂~」にはケンミン食品、竹下製菓、野口典朗氏が手掛ける「とんかつ乃ぐち」、ニチレイフーズが出店し、「サスティナブルフードコート」には大阪を代表する名店が集結する。

 会場全体では約100店舗の営業施設を設け、飲食サービスを提供する。石毛博行事務総長は「大阪・関西万博では、すべての命の持続可能性の実現を目指した“未来の食”に加えて、世界各国の万博グルメや地元大阪のグルメなど、さまざまな食の体験を通じて新たな楽しみを発見してほしい」とアピールした。

 ●スシロー 「まわるすしは、つづくすしへ。」

 FOOD&LIFE COMPANIESのグループ会社であるあきんどスシローは、「まわるすしは、つづくすしへ。ーすし屋の未来2050ー」をコンセプトに、「スシロー未来型万博店」を出店。未来へ続く持続可能な水産資源の安定的な調達を目指し、水産物を用いたすべての商品は養殖を使用する。特に環境に配慮した陸上養殖などの先端技術で育てた水産物は「あしたのサカナ」シリーズとして約10品用意し、スシロー未来型万博店限定で提供する。また、シャリは環境保全米を使用、ラーメンなどのサイドメニューを含めすべてノーポーク・ノーラードで提供する。

 店内には、既存店舗で設置を進めているデジタルビジョンと回転レーンを融合した「デジロー(デジタルスシロービジョン)」を設置し、水産資源の未来に向けた取り組みを楽しく学べるゲーム機能を万博仕様で開発・先行公開する。

 ●ハークスレイ 「ミライの弁当」提供のり弁をワンハンドに

 持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」をチェーン展開するハークスレイは、「大阪ヘルスケアパビリオン」内の「ミライの食と文化ゾーン」に出展する。「ほっかほっか亭」の未来をイメージした店舗を構え、「片手で食べる」という弁当の新しい食べ方を表現した「ワンハンドBENTO」を販売し、「便利」「手軽」「効率」などを求める現代人のライフスタイルに沿った新しい弁当の形として提案。「ワンハンドBENTO」の開発には「おにぎらず」の火付け役となった料理研究家の小河知惠子氏を起用し、長年親しまれる「のり弁当」、大阪産「なにわ黒牛」のすき焼き風、ヴィーガン仕様のキーマカレーなど5種類の味わいを揃える。

 その他、植物性タンパク質や野菜の栄養が手軽に取れるお好み焼きなど合計8種類のメニューを提供する。

 ●伊藤ハム米久HD 「大豆ミート+大阪」未来ハンバーガー販売

 伊藤ハム米久ホールディングスは、ORA外食パビリオン「宴~UTAGE~」内に「宴BURGER」ブースを出展し、来場者に未来を意識したハンバーガーと包みピザを販売する。

 同社は、大豆ミート(ソイミート)ベースに“大阪らしさ”や“日本の伝統的食材”を加味したハンバーガーや包みピザを技術力をもって提供し、命輝く未来社会の食卓におけるデザインを表現する。提供メニューの「ソイミートのOKONOMIYAKI風BURGER」は、肉の代わりに大豆タンパクを使用。なお、味付け目的として、ソースに豚肉・鶏肉由来の調味料を使用している。ソイミートバーガーをお好み焼き風に仕上げており、オタフクソースとソイミートがおいしいコラボ。とろ~り半熟風のオムレツと紅ショウガ、揚げ玉、ネギのトッピングが食欲をそそる。

 「包みピザ」(ソイミートソース)(ソイタコスソース)は、ワンハンドスナックタイプの食べやすい包みピザ。ミートソースは、肉の代わりに大豆タンパクを使用。味付け目的として、牛肉・鶏肉由来の調味料を使用している。タコスソースは、肉の代わりに大豆タンパクを使用。味付け目的として、豚肉・鶏肉由来の調味料を使用している。

 ●タマノイ酢 伝統製法の酢を再現 紅白シャリの寿司提供

 タマノイ酢は伝統的な酢文化と酢の可能性を発信。132年前のシカゴ万博で名誉金牌賞を受賞した米酢「玉廼井」を再現し、“令和版玉廼井酢”として販売するほか、同酢を使った白シャリと赤酢の赤シャリの紅白寿司を万博会場で提供して奥深い酢の世界を表現する。

 開幕から1ヵ月間出展するORAパビリオンでは、伝統的な静置発酵法で醸造した復刻商品「名誉金牌」の販売と、同酢と赤酢の2種類のシャリに、和牛ローストビーフをのせた紅白寿司も飲食提供ゾーンで販売する。同社では、長期熟成の酒かすを原料としたまろやかなうまみの赤酢で食べる赤シャリ文化を家庭でも根付かせたいと取り組んでいる。

 ●象印マホービン 「炎舞炊き」おにぎり販売 驚きの多彩な具材が楽しい

 象印マホービンは大阪外食産業協会のパビリオンに出店し、同社最上位モデルの炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊き上げたご飯で作るおにぎりを販売。同社は世界中にご飯好きを増やすことを長期的な目標に掲げており、万博ではおにぎりを通じてご飯のおいしさを国内外に発信する。

 会期中、常時販売する「定番のおにぎり」4種類に加え、「日本のおにぎり」と「世界のおにぎり」の2つのテーマで6ヵ月間の会期中、約1ヵ月ごとに4種類ずつ期間限定で販売。「日本のおにぎり」は、「北海道(ごま紫蘇ほっけ)」「青森(帆立りんごバター)」「茨城(れんこん納豆)」「奈良(奈良漬高菜タルタル)」「香川(うどん出汁ジュレ)」など、各地の魅力が詰まったユニークな品揃えだ。「世界のおにぎり」は「スイス(チーズフォンデュ)」「カナダ(メープルサーモンキャンディ)」「中国(魚香茄子)」など、おにぎりの具材としては異色なものが多く、楽しさや驚きを感じるおにぎりメニューとなっている。

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