2025年1月度、外食動向調査 フードコンサルティング
●38ヵ月連続で前年比増収に
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、2025年1月度売上げは前年同月比7.7%増となり、38ヵ月連続の増収を記録した。
前月から続いた年末年始の連休に加え、会社の新年会や賀詞交歓会、全国的に成人式が行われたこともプラスに働き、外食需要は好調さを維持することができた。客数は前年同月比3.4%増、客単価も4.1%増となった。
業態別で見ると、前年比を下回った業態は12月の18業態から14業態まで減少したが、このうち2ヵ月連続で前年を下回った業態は12業態あり、その中でも「くらコーポ」と「鈴のれん」は4ヵ月連続、「柿安ダイニング」は3ヵ月連続で前年割れとなった。
前記3業態はいずれも寿司と和食、惣菜といった和食業態であり、お正月を中心として、年間で最も和食需要が盛り上がる年末年始というかき入れ時に前年割れが続くのは、値上げによるマイナス影響に加え、メニューや販促など集客に課題が生じている可能性があるのではなかろうか。
●おすすめ外食FC3選
前号で外食の開業支援サービスを取り上げたことに対して、外食FCブランドに関するお問い合わせやご質問を頂いた。
そこで今号では、前号で取り上げた「店舗そのままオークション」による、おすすめ外食FC3業態をご紹介したい。
(1)「釜玉中華そば ナポレオン軒」(株式会社Uluru)
▽人気店「つけめん TETSU」創業者でラーメン業界のレジェンド「小宮一哲」氏がプロデュース
▽7席で月商460万円の繁盛店の実績(都立大前店)
▽シンプルオペレーションによる利益率20%の高収益モデル
▽話題性が高く、食べログ3.7/Google4.3の高評価
▽看板を掲げるだけで行列ができる人気業態のため、居抜きで低コスト出店を実現
(2)「大阪焼肉・ホルモン ふたご」(株式会社FTG Company)
▽15坪30席モデルで、全店の平均月商700万円超、坪売上平均37万円
▽厳選した精肉とホルモンを低価格で提供(名物「はみ出るカルビ」1680円、250gの黒毛和牛リブロースを使用)
▽業界平均の2倍を超えるリピート率平均68%
▽SNS映えするメニューをスタッフが目の前で焼き上げるインパクト
(3)「昼だけうなぎ屋」(株式会社アクトコミュニティ)
▽居酒屋など既存店のランチタイムに導入。今ある設備をそのまま活用し、「のれん」や「焼き台」など最低限の投資でスピーディーに開業可能
▽ランチ営業のみで平均月商650万円超
▽「生の鰻を朝挽き」「炭火焼き提供」で、ほかの格安うなぎチェーンと差別化