会社から徒歩10分ほど歩くと、大学や専門学校が多いいわゆる学生街があります。ここは学生さんたちが多いだけに、「うまい、早い、安い」ファストフード系お店の新陳代謝がかなり激しいところなのです。この街で先日、隊員の1人が見つけてきた、とある丼屋さん。見た目は、あんまりパッとしなかったのですが、妙に引かれるものがあったと力説するので、みんなで行ってみちゃいました。

　■お店に入った瞬間、煙がモワ～。いかにも「安くてガッツリ食べられます」という雰囲気が漂っている…。

　●オープンして、まだ2年もたっていないはずよね。それなのに、水周りや棚に油がこびりついているみたいで、なんだか汚い。お店の人は気にならないのかな？

　◆カウンター10席ちょっとの小さなお店で、狭い調理場の中に乱雑に物が置いてあるから、「本当にきれいなのかな、大丈夫かな？」って不安になっちゃった。

　■まあ、ガッツリ系男子相手のお店のようだから、そういうお客さんにとっては、清潔かどうかなんて、あまり気にならないのかもしれないけど…。もうちょっと女性目線でもお店の中を見てほしいかな。

　◆店員さんが、何回も手をアルコール消毒していたけれど、そんなにいちいち消毒するぐらいなら、流し台とかきれいにした方がいいのにね。

　●それにしても、女の子だけのお客っていうのは、よほど珍しかったみたいね。オーダーの仕方が分からなくてオロオロしていたら、すぐに店員さんが声をかけてくれて…。

　◆親切だし接しやすいとは思うんだけど、ちょっと空気読めてなかったかも。こっちが求める以上に、ずっとしゃべりっぱなしっていうのはなぁ。

　■さて、料理のメニューは「豚丼（豚＋長ネギ）」550円、「スタミナ丼（豚＋野菜3種）」600円がメーン。味付けは「ヨシダソース」「スズキソース」「塩ダレ」の3つ。

　◆この「ヨシダソース」っていうのは、吉田さんっていう人が500ドルを手に渡米して、このソースを作って大成功を収めたという、伝説のソースらしいよ。

　●このお店は絶対的に「ボリューム命」。だから、例えば「並」を頼んでも、吉○家の大盛りと同じぐらいなんだって。もちろん、私たちは「小盛り」で十分満足。

　■さらに「鉄人」（肉の量2倍）、「超人」（肉の量3倍）、「大魔神」（重量1.5kg）っていうメガサイズもあるらしいよ。

　◆そうそう、隣の席の人が「超人」を食べているのを発見したときには、興奮しちゃったよね。だって、ただでさえ量が多い標準の3倍よ、3倍。

　●うーん、あのボリュームには、かなり引いちゃった。いったい何kcalあるんだろう？

　■注文を受けてから炒めるから、本当に出来たてが食べられるんだね。ただご飯にのせるだけの牛丼とは、ライブ感が違う。

　◆私たちが選んだ「吉田ソース」は、ニンニクが効いた、お好み焼きソースのような、焼き鳥のたれのような味。

　●でも、思っていたよりも「フツー」。こういう味が嫌いな日本人っていないよね…って味。

　■なんだか化学調味料がいっぱい入ってそうじゃない？　体には優しくなさそうな、でもクセになりそうな…。

　■ご飯にもソースが行き渡っていたし、豚肉との絡み具合もよかったな。

　●豚肉がギトギトしてなくておいしかったし。

　◆トッピングに温玉をのせてみたけど、これもいい。

　■まさに「早い、安い、うまい」だったね。

　◆だけど、私たちが行ったとき、真冬にもかかわらず、ずっとドア全開。ちょっとありえないっ！

　●コートを着たまま食べてたもんね。「さっさと食べて、とっとと帰ってね」ってことかしら？

　●ホームページにも「ガッツリ系の者たちを幸せにする店」ってあったからなぁ。私たちみたいに根性ない女子には、きっと敷居の高い店なのね…。

　●店舗メモ

　「丼達　丼の達人　水道橋店」/所在地=東京都千代田区三崎町2-11-13 東洋ビル1F　/営業時間=平日午前11時半～午前0時、土日祝午前11時半～午後10時

　○きゃぴっ子隊=都内の某コンサルティング会社に勤務する、おいしいもの大好きなOLたちで結成する食べ歩きサークル。彼女たちの率直な、そして少々辛口の食べ歩きレポートをご紹介します！