秋葉原カレー特集:女性がうなるベトナム風チキンカレー「BROWNIE(ブラウニー)」
「BROWNIE」は末広町交差点にも近い秋葉原の外れ、アキバ通ならよく知るパーツ店などが立ち並ぶ裏通りを抜けたあたりに位置するカウンターのみ5坪の店舗。いわゆるカレー専門店ではなく、ちょっとアジアンカフェ風の定食屋というスタイルだ。
オーナーがアルバイトと2人で切り盛りする小さな店舗だが、カウンター8席が1日10回転する繁盛店。忙しい月には2人で180万円を売上げる。平日のランチ時は常に満席で、お客が入れないこともしばしばだ。
一番人気メニューはココナッツミルクが入った「ベトナム風チキンカレー」(600円)。ターメリックの色合いがきれいなサラサラのカレーに、大きな野菜をごろんとのせたエスニック風のスタイル。そのほか、「牛すじカレー」(650円)なども人気メニューのひとつだ。
オーナーの久芳正昭氏は元パティシエ。神田方面でケーキ店を営んでいたが、地域再開発の影響を受けて閉店。2000年の7月からこの場所で店をオープンした。この小さな店が地域の人々から愛されていることは、インターネットを検索してみればすぐに分かる。ランチに立ち寄るお気に入りの店として、数多くのコメントが表れるだろう。アジアンチックな店舗の雰囲気や、うまみ調味料や加工食品を極力使わないというオーナーの姿勢のせいもあって、女性に人気が高いというのも秋葉原には珍しい。
カレー以外にも「タコライス」(680円)や「ロコモコ」(700円)など、ワンプレートメニューが中心で、個人経営の小回りの利くメニューづくりが人気の秘訣である。
◆「BROWNIE」(ブラウニー)/店舗所在地=東京都千代田区外神田3-7-9 電話03・3255・2088/営業時間=正午~午後9時/席数=8席(カウンターのみ)