食文化のショールーム「日本食レストラン」 世界で2万軒超え、5年で倍増の勢い
海外での「日本食」とは、刺し身、寿司のように「和食」の定義に入る純粋な日本料理に近いものから、由来は諸外国であっても日本でアレンジされた、ラーメン、カレーライス、日本風焼き肉、日本風洋食、たこ焼き、お好み焼きなどがあり、これらが提供される独立した店が「日本食レストラン」だ。
日本食レストランは海外の人々が日本食や使われる食材、そこに内包される日本の文化に接する身近な機会を提供する、いわば「ショールーム」ともいうべき日本食・文化の発信拠点となっている。海外に推定2万4000軒点在し、ここ5年で倍増の勢いにあるという。
日本食は今までなかった食材で、発酵技術など特徴的な調理もあり健康食。かつてはシェフだけが使っていたが、スーパーでも販売するようになり、消費者の手に入るようになったことが広まった理由の一つだ。
ニューヨークなど、どこのコーナーにもスシバーがあるが、寿司は厨房もなく、新鮮さが受けたもの。寿司のシャリには酢が入っていて、常温でも4時間まではもつといわれるが、欧州の食品衛生規制は一般的に厳しく、寿司のシャリは、5度C以下に義務付けられている。
JRO(日本食レストラン海外普及推進機構)が日本食レストラン国際フォーラムで公表した資料をもとに海外の日本食事情を紹介する。