中華料理特集 強いサイドメニュー:モヤシ炒め「餃子会館磐梯山 両国本店」
東京は墨田区両国にある、ギョウザの人気店「餃子会館磐梯山」。同店の「モヤシ炒め」は1965年のオープン以来、自慢のギョウザと並んで看板メニューに君臨し続けている。1日の販売数は40食前後。店長をして「うちはギョウザとモヤシ炒めの店」と言わしめるほどだ。
その「モヤシ炒め」は、鍋にラードを熱し、強火でモヤシとニラを一気に炒め、塩、コショウで調味したもの。使用するモヤシの量が半端ではない。1人前につき350gを惜しみなく使っている。これで1皿400円とあっては人気が高いのも納得だ。
また、「モヤシ本来の食感とうまみを大切にしている」(根岸店長)と言うだけあって、シャキシャキとした食感と、ほのかな甘みが存分に堪能でき、冷めても十分においしい。
「モヤシ炒めがあると、お客さまの食べるテンポがよいですね。ギョウザを食べてからひと口、ビールを飲んでまたひと口と、交互に箸がすすみます」と根岸店長。
お客は一様に「このシンプルさがよい」と絶賛し、「お代わり」の声も絶えないという。
モヤシ炒め1皿に350gのモヤシを使用し、さらにラーメンにもたっぷりのモヤシを使う同店では、1日に約24kgものモヤシを使う。当然、モヤシのブランドにもこだわっている。根岸店長が愛用しているのは成田食品の「ベストモヤシ」だ。
「ベストモヤシは極太で見栄えと歩留まりがよく、日持ちにも優れる。シャキシャキとした食感のよさも抜群。いろいろなモヤシを使ってみましたが、商品名の通り、これがベストですね」と太鼓判を押す。
シンプルだからこそ、料理人の腕と素材のよさが生きるモヤシ炒め。時代に流されない強いサイドメニューとして末永く愛されそうだ。
◆「餃子会館磐梯山 両国本店」/所在地=東京都墨田区両国3-24-2、電話03・3634・0456)/営業時間=午前11時半~午後1時半、5時~11時半、土・祝日休/坪数・席数=13坪・66席
●「ベストモヤシ」 モヤシの歴史を変えたモヤシの王様
モヤシの歴史を変えたといわれる「ベストモヤシ」は、「モヤシの活用範囲を広げてほしい」という消費者の要望から生まれた緑豆モヤシ。(1)ヒゲ根がないので調理しやすい(2)極太で見栄えが美しい(3)日持ちと歩留まりに優れる(4)クリスピーな食感でおいしいなど、従来のモヤシとは一線を画し、モヤシの新たな市場を切り開いた。〈規格=業務用4kg、1kg〉
問い合わせ 成田食品(株)=福島県相馬市成田字大作295 電話0120・36・7111 http://www.naritasyokuhin.co.jp/