きゃぴっ子隊が行く!(16)RAMEN CiQUE(ラーメン チキュウ)
マスコミにはほとんど登場しないけれど、ジワジワと人気を集めているラーメン店が阿佐ヶ谷にあります。でもどうやらこのお店、いままでのいわゆる「ラーメン店」とはいろいろと違っているようで…。オーナーは18歳から都内の有名ラーメン店などで8年間修業を積んだという、さわやか好青年。昨年2月にオープンしたお店です。
■カウンター内の厨房は比較的広めで、作業している様子を見ていてもバタバタと見苦しい感じがしなかったな。もちろん、オーナーさんの手際もいいんだけどね。
◆ランチタイムは無料で麺を大盛りにしてくれるらしくて、注文時に必ず「大盛りにしますか?」と尋ねている姿も好感が持てたなぁ。
●それに、お客さんの合間を見て、店の前の落ち葉を一生懸命に掃いていたし、まさに好青年っ! 「ぜひうちの娘の嫁に…」というおばさまファンが多かったりして。
◆ラーメン店にしては珍しく、お冷のグラスが薄めなんだよね。口当たりがよくって、お水をおいしく飲めるよ。
●そういうグラスって管理が大変そうなのに、手を抜かずにきちんとピカピカにしてあるのがすごいよ。
■さてさて、ラーメン。私は「塩ラーメン」(700円)に「焼トマト」(150円)と「白味玉」(100円)をトッピング。1口目は「塩分控えめで体によさそうだけど、あっさりし過ぎじゃ?」と思ったけど、食べ進むほどスープのよさが分かる。
●トッピングは肩ロースチャーシュー、細めのメンマ、ホウレンソウ、麩、海苔、白髪ネギ、万能ネギ。ホウレンソウの甘みがおいしかった。
■チャーシューは流行のトロトロじゃなく、お肉がしっかりしたタイプだから「ちょっと古臭い?」なんて思ったけれど、いやいや、おいしかった。
●それから「ラーメンに、なぜお麩?」と疑問だったけれど、スープを含んで妙においしいのね。
■味卵は塩用、醤油用の2種類あった。あっさりスープには同じ塩味じゃなくて、もうちょっとガツンとした味卵を合わせた方がよかったかも。
●焼トマトは、トマトの奥にあった甘みが引き出されていると思う。酸味と甘みが程よかったな。
■カウンターには乾燥ユズ皮、一味唐辛子、ユズコショウ、すりおろしニンニク、ブラックペッパーが置いてある。どれも強い味だから少しずつ試してみたんだけど、私の好みはユズコショウとブラックペッパーのW使いかな。
●塩分だけじゃなくて油分も少ないから、胃がもたれることもなくって優しい後味だな。
■私、いつもはスープを飲み干さないんだけど、これはゴクゴクと全部飲めちゃうぐらい、あっさりうまうまスープ。
◆私が頼んだのは「醤油ラーメン」(750円)と「黒味玉」(100円)。こっちのチャーシューは、バラチャーシューだったよ。
●ラーメンによって使い分けているんだね。
◆魚介ベースの醤油ラーメンって聞いていたから、魚臭かったら嫌だなって思っていたけれど、そんな心配はまったく必要ないぐらいおいしかった。
■結構時間がかかるなぁと思っていたら、注文を受けてからフライパンの中でスープを調合しているからなのね。丁寧な仕事ぶりがうれしいなぁ。
●若いオーナーが1つ1つ思いを込めて作っている様子は、なんだかとっても印象的だったね。
■限定メニューも定期的に作っているらしく、ヨーグルトやウニなど、ラーメンとしては斬新な素材を使って、いろいろと提案しているみたい。
◆私たちが行ったときは、たしかカキの塩ラーメンをやっていたけれど、これも人気があったよね。
●今までのラーメン屋さんのような根性系とは全く違うタイプで女性が好みそうなお店なんだけど、実際には男性客が多くて不思議な感じ。オーナーの人柄が、ラーメンにも現れているのかも…。
○店舗メモ
「RAMEN CiQUE(ラーメン チキュウ)」/所在地=東京都杉並区阿佐谷南3-10-8/営業時間=午前11時~午後2時、5時半~10時/定休日=月(祝日の場合は営業、翌日休み)
◇きゃぴっ子隊=都内の某コンサルティング会社に勤務する、おいしいもの大好きなOLたちで結成する食べ歩きサークル。彼女たちの率直な、そして少々辛口の食べ歩きレポートをご紹介します!