業務用加工食品ヒット賞 和食部門:マル井「味付あらぎりわさび」
○ツナとわさびのスプレッド
一味違いの簡単ディップ
■作り方
(1)ツナと玉ネギ、マヨネーズ、塩、コショウをグラインダーでよく混ぜる。
(2)「味付あらぎりわさび」をスプーンで混ぜる。
(3)器に盛り付ける。
○冷製わさびクリームパスタ
アボカドと相性ピッタリ
■作り方
(1)レモンの皮の千切りを湯通しする。
(2)鍋で生クリーム、牛乳、(1)を入れて中火にかけ、沸いたら1分煮詰める。
(3)塩、コショウで調味し、完全に冷まし「味付あらぎりわさび」を加える。
(4)パスタをゆで、氷水で冷やし水気を切る。
(5)(4)をオリーブ油とレモン汁を振って器に盛り、具材をのせ(3)をかける。
○わさび梅で食べる冷製豚しゃぶ
ピリッとしたさわやかさ
■作り方
(1)薄切り豚肉をゆでてざるにあげ、水気を切って冷ます。
(2)練り梅と「味付あらぎりわさび」を混ぜる。
(3)野菜を敷いて(1)と(2)を盛り付ける。
○わさびネギトロ
食感と風味にアクセント
■作り方
(1)ネギトロと「味付あらぎりわさび」をお好みの割合で混ぜる。
(2)器に盛り付ける。
◆マル井「味付あらぎりわさび」 一味違う刺激をプラス
マル井が08年7月に開発、投入した「味付あらぎりわさび」は、刺し身だけでなく肉やシュウマイ、パスタなど、さまざまな料理を味付けワサビの辛みと、日本人好みのシャキシャキとした歯触りで、メーンディッシュを引き立てる脇役の逸品だ。
要冷蔵(賞味期間90日)で衛生的なスパウトタイプの容器を採用した。誰にでも適度な使用量を簡単に手早く取り分けられる使い勝手の良さも特徴である。長期間使用しない場合は冷凍で保存することも可能だ。
簡便性に加え複合調味料による味付けであるため、醤油などの調味料を代替するワサビとして、「刺し身や肉に直接のせる、あえて一品料理に、モズクやナメタケのアクセント」と、汎用範囲が限定されることがなく、創作居酒屋、豚カツチェーン、料理屋などで幅広く採用されてきた。
ワサビの里「安曇野」を有する地元、長野では、県内のペンション、洋食店、一般家庭にも流れているほか、アメリカの寿司チェーンで新作の「わさびロール」として、独占的な人気を呼んでいるようだ。
国内最大のワサビ産地、安曇野に生産拠点を構え、伝統的な「日本の味覚」を追求し続けてきた。だが「漁獲量の減少、子どもの魚離れ」といった現象は、刺し身や日本そば、寿司を主なユーザーとする同社にとって、ワサビの多様性と用途開発が発展の金字塔になるとの決意があった。
開発のポイントを「ポピュラーさ、使いやすさ、値ごろ感、ワサビの辛みと歯応えにプラスアルファを味付け」にし臨んだ。さらに要冷蔵で一定の賞味期間を持たせ、ワサビ本来の辛みを持続させるなど、さまざまなファクターを取り込んで集結させ、容量も中間的な150gにした。
発売当初は、ユーザーのターゲットを細かく分け料理ごとにレシピで使い方のヒントを提案した。例えば「牛刺し」「わさびをポテトと和えた熱々コロッケ」など、和洋中にかかわらず新用途・領域の拡大を進めた。
発売から右肩上がりで伸長し、ユーザーから「醤油なしで刺し身に使える」など、評価の高まりとともに貢献商材のトップになってきた。業務用のすそ野は広いため、焼き肉、居酒屋、回転寿司、洋食、中華などテリトリーを超え、「おろしワサビのおいしい香辛料」的な存在を確立していく。
既に加工食品用や家庭用にも流通し始めているため、容量を細分化させることや国産、安曇野産原料に限定した受注方式も検討する方向。
◆規格=150gスパウトパウチ