業務用加工食品ヒット賞 中華部門:ジーエスフード「ラーメンコショー」

2009.09.07 362号 09面

 ○ラーメン

 引き立てる店独自の風味

 出来上がったラーメンに、お好みの量の「ラーメンコショー」を振りかける。

 ○炒飯

 一振りでグレードアップ

 すべての食材を炒め、火を止める間際に、「ラーメンコショー」適量を振りかけ、よく混ぜ合わせる。

 ○肉団子

 下味作りのスパイスにも

 肉団子のタネを練り混ぜる際、「ラーメンコショー」を適量練り込み混ぜ合わせる。

 ○ワカメスープ

 食欲そそる香りとピリッ

 出来上がったわかめスープに、お好みの量の「ラーメンコショー」を振りかける。

 ◆ジーエスフード「ラーメンコショー」 汎用性も抜群の調味料

 ジーエスフードの「ラーメンコショー」は、1993年にラーメン専用のコショウとして発売された。ブラックペパー特有の強い香味と、ホワイトペパーのマイルドで上品な香味をラーメンに合うようバランスよくブレンドし、さらに加えたガーリックとオニオンが、ラーメンの風香味を引き立たせている。

 北海道から九州の名物ラーメンを集め、コショウとその他の香辛料を何種類かブレンドテストしたところ、ガーリックとオニオンのブレンドがラーメンの味をよりおいしくするうえ、「全国のご当地ラーメンのいずれにも合う!」として開発は進んだ。当初は、ガーリックとオニオンの分量が多かったが、こだわりをもって作るラーメン専門店のスープに、スパイスの味が勝ってはいけないと、度重なるブレンド開発の後、商品化となった。

 マレーシア、またはベトナム産のブラックペパーとホワイトペパー、オニオンとガーリックだけのシンプルだが抜群の配分が、出しゃばり過ぎず味の邪魔をしないのに、ひと振りすれば味がぐんと上がると、スープにこだわるラーメン店で評判になった。

 今でこそ、ちまたにあふれる“専用調味料”だが、16年前のスパイス業界ではまだなじみがなく、「ラーメンコショー」というネーミングのインパクトは大きかった。また、赤と金のカラーが効いたインパクトのある中華風のデザインも高い評価を得て、ラーメン専門店では卓上用に90g缶を次々と採用。一般的には90g缶ニーズが高いものの、プロの間ではカウンターにポンド缶(400g缶)が並ぶ店舗は「繁盛店の証」とのひそかなうわさも流れた。

 その後、「洋風料理や炒め調理でも、手軽に風香味がアップする」とのユーザーの声から、さまざまな食材に使用できることが判明。中でも、ハンバーグや肉団子は、「ラーメンコショー」と少しの塩をミンチ肉に加えるだけで、プロもうなずく味になるとジャンルを問わずファンを増やし、ラーメンや中華料理店以外のユーザーが拡大し、年々販売量が増加している。

 同社は、「実績以上の評価をいただいている」とするが、味もさることながら、「ラーメンコショー」という当時、珍しい専用調味料を開発した貢献は大きい。

 ◆規格=400g缶、90g缶、250g袋

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