業務用加工食品ヒット賞 給食・惣菜部門:ニチレイフーズ「豆腐のふんわり天シリーズ」
○枝豆と豆腐のふんわり天
カツオ風味あんが決め手
●商品説明
白身魚のすり身に、枝豆を加えて、ふんわりなめらかに仕上げた惣菜。カツオの風味が効いたあめあん風のたれがおいしさを引き立てる。水溶きした天ぷら粉を付け、180度Cの油で約5分揚げるか、10分蒸す。
規格=760g(20個)×4袋+たれ180g×4袋×2合
○舞茸と豆腐のふんわり天
高い香りの雪国まいたけ
●商品説明
「雪国まいたけ」を使用し、白身魚のすり身に豆乳、卵白を加えて、ふんわりなめらかな食感に仕上げている。香りの高いマイタケの風味と、カツオ風味の醤油ベースのたれがおいしさを引き立てる。水溶きした天ぷら粉を付け、180度Cの油で約5分揚げるか、10分蒸す。
規格=760g(20個)×4袋+たれ180g×4袋×2合
○かにと豆腐のふんわり天(かに風味あんかけ)
かに風味の高級感を訴求
●商品説明
白身魚のすり身に豆乳、カニを加えて、ふんわりなめらかな食感に仕上げている。カニ風味のあんが見た目とおいしさをさらに引き立てる。水溶きした天ぷら粉を付け、180度Cの油で約5分揚げるか、10分蒸す。
規格=760g(20個)×4袋+たれ220g×4袋×2合
○白身魚と豆腐のふんわり天
彩り豊かなヘルシー惣菜
●商品説明
白身魚のすり身と野菜の食感、豆腐のふんわり感が絶妙にマッチしたヘルシーな惣菜。ニンジン、インゲン、クワイ、玉ネギを加え彩りにも配慮。和風ベースのたれがおいしさを引き立てる。水溶きした天ぷら粉を付け、180度Cの油で約5分揚げるか、10分蒸す。
規格=760g(20個)×4袋+たれ180g×4袋×2合
◆ニチレイフーズ「豆腐のふんわり天シリーズ」 創作和風の高い完成度
オリジナリティーとバリエーションを訴求して、確実に売上げを伸ばしている和惣菜がニチレイフーズの「豆腐のふんわり天」シリーズだ。創作和風といえるほどの完成度が特徴で、幅広い利用層と取り扱い業態の多様化で拡販を続けている。
2004年秋、量販惣菜向けに単品メニューとして「白身魚と豆腐のふんわり天」を発売した。天ぷら粉を付けて揚げるか、そのまま蒸して別添のたれをかける仕様。コロッケなどパン粉商材のメニューが多いなか、惣菜売り場の差別化を打ち出せる商品であった。開発当初は、高齢者層をターゲットに本格的な和惣菜の提案を目指し導入を図った。ところが、すり身に液状豆腐を加えた健康志向に訴える商品設計が主婦層にも受け入れられ、幅広いユーザー層を獲得するにいたった。好調な販売に手応えを感じた同社は、早速翌年の05年からシリーズ化に着手する。
アイテム拡充にあたり重視したのは、量販売り場に求められる“旬”の打ち出しだった。オクラ、枝豆、マイタケ、サケといった季節感のある食材を使用し、07年までに6アイテムを追加。春夏秋冬それぞれのシーズンにあわせて商品を提供できるようにした。各品とも、使用原材料の特徴が引き立つようにたれの配合や入れる具材に工夫を施している。また先発の「白身魚と豆腐のふんわり天」は、通年の定番商材として安定的に売上げを確保している。価格面では量販売り場1パック(4~5個入り)が298円で販売されており、プライスバリューは高い。
さらに扱い業態の多様化が売上げを押し上げた。学校給食、事業所給食、老人保健施設や病院など幅広い給食業態に販売先が拡大。そもそも高齢者をターゲットに食べやすさや栄養バランスを考慮した商品設計が、管理栄養士のニーズにも応え、支持された結果だ。また同社は「揚げる」「蒸す」という調理方法を想定していたが、ユーザー側では新たに「煮込み」料理として生活者に提供するなど、調理オペレーションの汎用性も一助となった。外食分野でも、居酒屋の和風メニューとしてじわじわと浸透している。こうして07年度の売上げ(数量ベース)は、発売翌年の05年度比で59%増を記録した。
今秋からは、使用する大豆を国産品種「フクユタカ」に変更している。生活者の国産志向のニーズにも配慮するとともに、食感や風味の向上につながっており、売り場での回転率を高めるリニューアル効果を見込んでいる。このシリーズはメニューのスクラップ&ビルドを積極的に行っており、今秋から「海鮮と豆腐のふんわり天」「10品目具材のふんわり天」の2品が新たにシリーズに加わる。
◆規格・入数=いずれも760g(20個入り)×4袋/2合、たれ重量はアイテムにより異なる。