関西版:モダンオーストラリア料理堪能 各国の食文化が融合「WILD DELI」

2011.01.03 382号 25面
オーストラリアラムチョップ

オーストラリアラムチョップ

 ラムチョップにかぶりついたオーストラリア人を「うまい!」とうならせたのが、4月に大阪市北区「ホテルエルセラーン大阪」の地下1階ダイニングゾーン「アシェット・ドージマ」にオープンした「モダンオーストラリア料理・ワイルドデリ」。ラムチョップやビーフにオイスターなど、豪州産の食材を生かした現地料理やスイーツ、ワインが楽しめる本格的なオーストラリア料理専門店としてリピーターが続出している。

 日本人にとってメジャーな旅行先のオーストラリアでは近年、良質なワインでも知られるが、オーストラリア料理って何と尋ねると案外分からなかったりするのも事実。移民を受け入れるオーストラリアは、世界中のいろいろな国の文化が混ざり合い、食文化も多様化している。大自然が生み出す食材と新しい調理方法が融合し、常に新しいスタイルの料理が生まれる場所がオーストラリアなのだ。

 豪州シドニーの有名店「フライングフィッシュ」や「Tetsuya’s」で3年間修業した玉木巧一氏が、現代オーストラリア料理の面白さに目覚め、今春に開店したのが「ワイルドデリ」。

 「オーストラリアの大自然で育った力強い食材と世界各地、特にアジアの食文化と融合した独自のモダンオーストラリア料理を楽しんでもらいたい」と玉木氏。

 「豪州では家庭的な味としてあげられるラムの本当のおいしさが日本では知られていない。一番よい方法で焼いて提供するラムが当店の一番のお薦めです」と言う「オーストラリアラムチョップ」は、必ず注文したい一皿だ。

 肉のうまみを最大限に引き出すよう専用ロースターでじっくり焼き、アジア風ソースで仕上げたラムチョップは豪州出身者をも感激させる本場の味だ。食べ応え十分の厚焼き「オージービーフフィレ」も口に含むと赤身の甘みがじわっと広がり、女性でも200gをぺろりと平らげてしまう。豊富に揃っている豪州産ワインと一緒に味わいたい。メーンの肉や魚が150g、200g、450gとサイズを選べるのもうれしいシステムだ。

 前菜でオーダー必須なのが、シーフードの盛り合わせ(1600円~)。玉木流ソースで味付けされた豪州産のカキやサーモン、大ぶりのエビがワンプレートで提供される。中でもフレッシュトマトから抽出したコンソメソースがかかったカキはクセになること間違いなし。

 スイーツもタスマニア産はちみつソースのかかったプリンや、チョコレートが染み込んだスポンジにココナツをまぶしたラミントンなど豪州仕様。一歩足を踏み入れれば、まだ知らないオーストラリアが堪能できること間違いなしだ。

 ◆店舗情報

 「WILD DELI」(大阪市北区堂島1-5-25-B1、電話06・6136・3478)営業時間=午前11時半~午後10時半/定休日=日曜/席数=30席/平均客単価=4200円

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