プロの食材活用この食材でこの逸品:ハインツ日本「ビアバッター オニオンリング3/8インチ」
定番料理であっても提供の仕方次第で人気メニューとなるお手本ともいえるケースが、東京・六本木のカフェ&ブルワリー/ダイニング&ラウンジ「クロスオーバー」で提供されているオニオンリングだ。ハインツ日本の「ビアバッターオニオンリング3/8」を輪投げの的のようなポールで積み上げ、観光名所であるタワーやツリーを表現したのだが、インパクトは絶大。同店シェフの木村伸之さんは「提供時に周りのお客が驚いて振り返るほど。1つ注文が入れば、その後芋づる式に注文するお客が広がっていく」と言う。
◆店中が注目!オニオンリングのタワー 見た目と話題性を兼ねたアイデア提供
同店では高さの異なる2種類で提供。高い方は「ビッグ・リング・ツリー」で30cm、低い方は「ザ・タワー」で19cmある。導入したのは昨年の冬。クリスマスシーズンにツリーをイメージできるメニューとして採用したが、予想以上の好評ぶりでレギュラーメニュー化したという。「とくに4人さま以上のグループ客に好評です。普通料理を食べるときに下を向くことになるので会話がとぎれることもありますが、これなら仲間の顔を見ながら食べられますからね」と木村さんは語る。オニオンリングは他の揚げ物メニューに比べてヘルシー感があることも女性客が頼みやすい。
食べやすさも好評と木村さん。一般的なオニオンリングでは、玉ネギが水分やぬめりを持っているため、かじったとき衣と中身が分離してしまって食べづらいものが多い。ところが同商品は衣との結着がよく、しかも難なくかみ切れて最後までストレスなく食べられるのだ。
一緒に添えるソースは同じハインツ日本の「バーベキューソース」と「チーズソース レッドチェダー」の2種類で提供している。「トマトケチャップは他の揚げ物メニューで添えているので切り口を変えたかった。バーベキューソースはスモークしたような香ばしさがあって男性に好評、チーズソースはチーズの濃厚なチーズの香りが楽しめて女性に人気です。注文するのはカップルや男女グループのお客さまなので、2種類で提供することにしました」と木村さんはソース選びのポイントを語る。
5月には東京スカイツリーも開業して新名所が増える。ここしばらくはお客もタワー的なものに関心が高まっていくことだろう。今後の新メニュー開発のキーワードとして、ぜひとも押さえておいていただきたい。
●店舗情報
「CROSS OVER(クロスオーバー)」 所在地=東京都港区六本木6-1-23 ホテルアルカトーレ六本木1F・B1F、電話03・3475・6078/開業=2009年6月/営業時間=午前7時半~9時半(1Fだけ)、午前11時~午後3時、5時~翌午前0時(1Fだけは水~土・祝前日~翌午前5時)、無休/坪数・席数=58.92坪・80席/客単価=モーニング600円、ランチ850円、ディナー1F2,000円、B1F4,000円/シティーホテルに併設。六本木通りに面した1Fはキャッシュ・オン・デリバリー形式のビアパブ、B1Fはくつろげるダイニングラウンジと2つの顔を持つ。ベルギービールをはじめ各国のビールを揃え、フードはスペイン風のピザやタパス料理が中心。ホテル併設のため朝食も提供する。場所柄、国内外各地からの観光客の利用も多く、コスモポリタンな活気で賑わう。
●食材紹介
「ビアバッター オニオンリング 3/8インチ」 ハインツ日本(東京都台東区)
アメリカ産の良質な玉ネギを輪切りにし、ビール風味の衣を付けた。凍ったまま180度Cの油で2分30秒程度または230度Cのコンベクションオーブンで12分程度加熱するだけでサクッとした食感のオニオンリングになる。大きさは3~8インチと幅があるが、袋ごとで偏りなく配分されているのでバランスよく盛り付けできる。同社では専用のタワーキットを販促ツールとして提供(条件有り)。台座が1つ、タワーは30cmと19cmの2本という構成。ソース皿もある。
規格=500g(冷凍)