角光化成「らいすぃーと」 人気の甘酒濃縮液

2017.03.06 457号 05面
さまざまな加工食品原料に使用可能な甘酒濃縮液

さまざまな加工食品原料に使用可能な甘酒濃縮液

 食品原材料の製造販売を行う角光化成の甘酒濃縮液「らいすぃーと」が注目されている。国産のもち米と米麹を使用した優しい甘さとコクのある甘味素材で、パンや菓子など加工食品原料としての引き合いが多い。コメの粒が残らない液状の業務用製品は珍しく、使い勝手の良さが高く評価されている。“飲む点滴”といわれるほど栄養が豊富な濃縮タイプの甘酒として、広く用途提案していく。

 らいすぃーとは米麹ともち米を主原料とする自然由来の甘味素材。米麹の持つ分解酵素がもち米に含まれるでんぷんを糖化し、コメ本来の自然な甘みと香りが感じられる。カロリーは砂糖の約半分。酵素製剤は使っておらず、他の甘味料と比べて食物繊維や必須アミノ酸、ビタミンなどの栄養素を豊富に含む。コメ由来の栄養は体内への吸収も早い。

 角光化成は20年ほど前から、米発酵調味料「チューニャン」や豆腐発酵調味料「南乳(なんにゅう)」など、業務用の発酵調味料の製造に着手。これらの製造ノウハウをもとに「らいすぃーと」を製造し、1月に発売したところ大きな反響を得た。

 同製品は業務用として使いやすい液状のため、砂糖や人工甘味料の代替として製菓・製パン、飲料、惣菜、スイーツ業界など幅広い業種での利用が期待される。

 3~4倍の希釈で甘酒の原料として使用できるほか、野菜・果実飲料などドリンク類の甘味補強やスイーツ原料として利用が可能。そのまま他の果実と合わせれば、プリンやアイスクリーム、ヨーグルト用のデザートソースにもなる。

 発酵促進および保湿効果があるため、パンや中華まんの生地に練り込んでも良い。できあがった商品は、しっとりして口溶けが良くなる。粉臭のマスキング効果もある。

 豊富な栄養素が含まれているため、介護食やアスリート向けの食品にも応用できそうだ。今後は、「顧客の要望を細かくヒアリングし、最適で効果的な使用方法を提案する」(営業開発部)。

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