八幡フーズ、「低糖質」シリーズ第1弾 糖質50%オフの揚げ物4品発売
●パン粉の代わりに大豆フレーク衣
冷凍食品の串カツなどを主に製造する京都の八幡フーズは「低糖質」シリーズ第1弾として、脱脂大豆フレークを衣に使った糖質50%オフの豚ロースカツやコロッケなどの揚げ物4品を発売した。揚げ物を低糖質に仕上げる決め手は大豆フレーク衣で、食感はパン粉に近づけるのではなく、大豆の香ばしい風味を生かした仕上がりとなっている。
同シリーズの特徴は、パン粉を使う通常の揚げ物に比べて糖質50%オフを実現しながら、大豆フレーク衣に含まれる食物繊維やイソフラボンなどの栄養素と、高タンパク低脂肪で健康面にも大きくアピールできること。また、パン粉と異なり、水分を吸いにくい性質上、あんかけや卵とじにアレンジしてもサクサク食感が残るので、惣菜用や飲食店などで付加価値商品として注目されている。
同社は惣菜用や飲食店用の串揚げをメーンに、小売用串揚げセットなどの製造メーカー。惣菜分野で特色ある商品をと考え、健康志向にアピールできる低糖質衣の開発に至った。串揚げは海外工場生産だが、同シリーズは国内生産で安全・安心も打ち出す。価格が通常商品より2割程度高い点を課題とするが、国内生産のメリットとして顧客の希望に添った大きさに変更するなど、製造面で小回りが利くのを大きな強みとしている。
同シリーズは、同社のグループの外食子会社でランチメニューに提供し、消費者の反応がダイレクトに受け取れるメリットを生かして開発・改良を進めている。
今後も大豆フレーク衣を使った「低糖質」シリーズの第2弾に同社メーン商材の串揚げや、揚げ物に限らず大豆由来の新商品などを展開する予定だ。