メニュートレンド:“ハンバーガー”が丸ごとすっぽり サクラカフェ池袋

2019.12.02 490号 01面
「巨大ハンバーガー入りグラタン」1,280円(税込み)ハンバーガーが丸ごと一個、ホワイトソースに包み込まれている

「巨大ハンバーガー入りグラタン」1,280円(税込み)ハンバーガーが丸ごと一個、ホワイトソースに包み込まれている

ハンバーグは加熱して火を通してからバンズに挟む

ハンバーグは加熱して火を通してからバンズに挟む

カットするとボリューミーなハンバーガーが出現。ハンバーグは180g

カットするとボリューミーなハンバーガーが出現。ハンバーグは180g

 「サクラカフェ」は、「サクラホテル」に併設したカフェ&レストラン。「サクラホテル」は、宿泊客の9割が外国人というインターナショナルホテルで、世界最大の閲覧数をもつ旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」でも高い評価を得ている。併設している「サクラカフェ」でも、世界各国からのゲストをもてなすために、さまざまな国のメニューを提供。「巨大ハンバーガー入りグラタン」もその一つだ。

 ●狙い通りの大当たり看板メニュー

 約4年前、看板メニューにすることを狙って考案されたのが、「巨大ハンバーガー入りグラタン」。「ハンバーガーじゃなくて、ハンバーグでしょ?」と普通は思う。グラタンの中にハンバーグが入っているメニューなら“ありそう”だからだ。「その“ありそう”にならないように、ハンバーガーにしたんです」と話すのは同店スタッフの竹内さん。

 フランスに出稼ぎに行ったポルトガル人が、帰国後、フランスのクロックムッシュをポルトガル風にソースを付けて食べた「フランセジーニャ」が原型とのことだが、同メニューはそこから飛躍的に発展。

 バンズのヒールにホワイトソースとトマトソースを塗り、カットしたベーコンと調理済みのハンバーグをのせて、再びホワイトソースとトマトソースをかけ、ピザ用チーズをトッピングしてクラウンをかぶせる。そこに、3度目のたっぷりのホワイトソースとチーズをかけて焼けば完成。バンズの間にソースを挟むことで、バンズがしっとりしてグラタンとしての一体感が生まれる。最後のホワイトソースをかける前のハンバーガーのサイズは幅12cm、高さ7cm、重さ350g。これがホワイトソースをかけると幅15cm、高さ9cm、重さ500gにまでボリュームアップする。

 「看板メニューをつくろうと思って」開発した同メニューは、そのオリジナリティーとインパクトがウケて多数のメディアが紹介。狙い通り、これ目当ての来店客で行列ができる看板メニューになっている。

 ●店舗情報

 「サクラカフェ池袋」 所在地=東京都豊島区池袋2-39-10/開業=2008年/席数=110席(テラス席を含む)/営業時間=24時間営業、(ランチ)平日11時30分~15時、(グランドメニュー)平日18時~22時30分、土・日・祝11時30分~22時30分。無休/平均客単価=朝390円、昼780~980円、夜2000~4000円

 ●愛用資材・食材

 「Basic MILK」 タカナシ乳業(横浜市旭区)

 素材のよさとコスパで選ぶ

 「巨大ハンバーガー入りグラタン」のホワイトソースに欠かせないのが同商品。ホワイトソースのコクとなめらかさの決め手になっている。「“タカナシ”ブランドの品質には安心感があります。同メニューではホワイトソースをたっぷり使用するので、値段もポイント。手頃な値段でコストパフォーマンスがいい点も気に入っています」と竹内さん。

 規格=1,000ml

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