数字で読み解くフードサービストレンド:話題の商品に飛びつく人、自分へのご褒美が増加
アフターコロナと値上げで消費者の行動が変化する中、飲食店利用者の価値観はどのように変化しているのでしょう。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス「CREST」では、飲食店利用者に9つの価値観タイプから自分がどのタイプに最も当てはまるか選択してもらう質問があります。
客数ベースでどの価値観の人が多いのかその比率を見てみると、「無駄な消費はせず、普段から規則正しい生活を心掛けている」タイプの人は、2023年1~3月に17.5%でしたが、その比率はコロナ前から比べると減少していることがわかります。「特売・激安・お手頃の言葉に引かれ、常にお得に買いたいと思っている」タイプの人は、同14.5%を占めましたが、前年同期と比べるとやや比率減の傾向が見られます。
一方で、「新商品や限定商品などの話題の商品を見るとつい買ってしまう」「流行に敏感で、頑張った自分へのご褒美としておいしいものを買うことが多い」タイプの人の比率は、前者2タイプと比べると少ないですが、徐々に比率が増加しています。
値上げの中、安さだけでなく、目新しいもの、話題性のあるものを提供・訴求していくことや、自分へのご褒美需要を取り込んでいく施策が客数増加へのヒントとなりそうです。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)