青果卸の旬奨銘柄:4月 つま正代表取締役社長・小山正和氏
◆のらぼう菜
東京の伝統野菜 食味よくクセなし
産地:主に東京都 入荷時期:12月~4月 サイズ:全長約20cm 卸値相場:350円/200g
使用例:炒め物、和え物、パスタ、スープなど
菜の花を大きくしたようなアブラナ科の野菜。つぼみも付いている。しかし、菜の花のような苦味やクセはなく食べやすい。江戸時代初期には西多摩地区(東京都)で栽培されていたらしいが、関東地方でも流通は限定的で名前を知らない人も多い。東京の伝統野菜であり食味がいいので、ぜひ活用してほしい。
◆ミョウガタケ
ミョウガの偽茎 ソテーやパスタにも
産地:各地 入荷時期:1月~5月 サイズ:全長約20cm 卸値相場:1500円/200g(路地物は時価)
使用例:甘酢着け、和え物、天ぷら、炒め物、パスタなど
ミョウガの葉(偽茎)にあたる部分で、軟白栽培されている。和食では欠かせない食材の一つで甘酢漬けや和え物にすることが多いが、おすすめは天ぷらと炒め物。ペーコンとのバターソテーは絶品。冷製パスタにも合う。爽やかな香り、特有の味わいを生かした日本らしい一品に仕立ててほしい。
◆初姫(ソラ豆)
赤い豆が特徴 食味よくホクホク
産地:各地 入荷時期:4月~5月(産地による) サイズ:全長約10cm 卸値相場:3500円/kg
使用例:一般的なソラマメ同様
サヤは一般的なソラ豆同様に緑色で、中の豆の薄皮が小豆のように赤い。鮮度のよい豆の薄皮は軟らかいので、剥かなくてもそのまま食べられる。ただ、ゆでると赤い色が落ちやすいので、色みを残したい場合は蒸し調理かレンジ加熱がおすすめ。ホクホク食感の粉質系で食味のよさに定評がある。
※卸値相場はあくまでも目安です。季節により変動します。
(株)つま正 横浜市神奈川区栄町88-1
横浜新興青果商業協同組合所属の青果卸。ホテル、高級飲食店、外食チェーンなど、横浜市内を中心に約1000店の顧客を持つ。