数字で読み解くフードサービストレンド:飲食店店舗数は4%増
●和風レストランが最も増加
2023年は、コロナ関連の特別手当がなくなり、ゼロゼロ融資の返済も始まったことなどで、飲食店の倒産・廃業件数が増加したと報道されていました。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、飲食店舗情報データベース「ReCountR」で、日本全国の飲食店の店舗数を見ると、24年4月調査の前年同月比は、1年ぶりに増加に転じ4%増でした。
都道府県別では沖縄で最も増加率が高く、10%増となりました。業態別で店舗数増加率が高かったのは、「その他和風レストラン」(ファストフード、居酒屋、焼き鳥屋、串揚げ屋、定食屋、ファミリーレストラン、寿司店、そば・うどん店、しゃぶしゃぶ・すき焼き店、天ぷら屋、会席料理店、お好み焼き屋を除く和風レストラン)で16%増、「その他エスニック・多国籍料理店」で15%増、「スナック・バー・ナイトクラブ」で11%増でした。増加数でも「その他和風レストラン」が最も高くなりました。減少率が高かったのは、会席料理店や天ぷら店、ファミリーレストランなどでした。
新店舗の戦略を考える際は、競合具合と、需要の高さ、ターゲットのバランスを見て業態を決定する必要があるでしょう。また、立地も商圏だけでなく、地域などまず大きな戦略から立てる必要があります。
インバウンドも回復し、かなり重要な要素にもなりつつありますので、考慮が必要でしょう。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)