うま味調味料「味の素」110年の節目

調味 2019.07.31
うま味調味料「味の素」110年の節目

 111年前の1908(明治41)年7月25日、昆布のうま味成分がグルタミン酸の塩(えん)であることを発見した、東京帝国大学の池田菊苗博士が「グルタミン酸塩ヲ主成分トセル調味料製造法」の特許を取得した。池田博士が同特許を取得した同じ年の9月、事業化を託された実業家の二代鈴木三郎助が同特許を池田博士と共有して新調味料の事業化を正式に引き受け、その翌年の5月20日、商品化・発売した。それが「味の素」だ。今年は「味の素」生誕110年に当たる。この節目の年に味の素社は創業の原点でもあるうま味調味料(MSG=グルタミン酸ナトリウム)についての誤解と風評の払拭(ふっしょく)に挑んだ。