育児用調製粉乳・ベビーフード特集
出生数減少が続く中、育児用調製粉乳(育粉)とベビーフードの各市場は、コロナ禍での一服感から一転、上昇軌道が復活してきている。共働き世帯の増加など社会経済環境の変化が進んだことで、両カテゴリーに対するニーズは高まり、1人当たり使用量も増加傾向にある。育児に対する考え方は、各世帯それぞれ「どう育てていきたいか」という十人十色のスタイルがますます進み、コロナ禍でさまざまな育児に関連する直接の情報交換機会が減少しているという状況もあり、特に若い子育て世帯はSNSなどから自分たちの志向にあった育児用商品を選択する傾向にある。今や、母親偏重から父親など多彩な参加をよりしやすくする商品が注目されるようになってきた。
今秋からは「産後パパ育休」もスタートし、男性の育児参加率は上昇することが確実視され、各メーカーは利便性を訴求した商品や、顧客接点拡大によるコミュニケーション強化を引き続き進めていくようだ。栄養面でも、鉄など健全な発育に必要な成分に対する理解も深まってきており、フォローアップミルクの重要性認知の拡大など、今後は商品面でも新たなステージに突入していくことが予想される。(小澤弘教)
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◆育児用調製粉乳・ベビーフード特集:多彩な育児参加を後押し
乳幼児食品 特集 2022.10.31◆利便性と栄養、価値訴求進む 出生数減少が続く中、育児用調製粉乳(育粉)とベビーフードの各市場は、コロナ禍での一服感から一転、上昇軌道が復活してきている。共働き世帯の増加など社会経済環境の変化が進んだことで、両カテゴリーに対するニーズは高まり、1人…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用調製粉乳=情報の発信が一層重要に
乳幼児食品 特集 2022.10.31少子化による市場の絶対数が縮小する一方で、乳児用調製粉乳の使用量・使用率は伸長が続いている。コロナ禍が始まった直後は、インバウンド需要が喪失してマイナス影響があったが、現在は有職女性や共働き世帯の増加といった国内の環境変化が加速。育児方法の選択肢が多…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用液体ミルク=簡便性など伸びしろ十分
乳幼児食品 特集 2022.10.3119年3月に日本国内での製造販売がスタートした乳児用調製液状乳(液体ミルク)は22年に入り、外出や帰省の頻度が増したことで、前年から一転して伸長基調にあるようだ。調乳の手間がなく、開封してそのまま常温で与えられる利便性や携帯性のメリットが認知され、さ…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:フォローアップミルク=“自分ゴト化”で底上…
乳幼児食品 特集 2022.10.31乳児用調粉が出生数減少にもかかわらず前年を上回って推移している一方、幼児用調製粉乳(フォローアップミルク)は近年ダウントレンドが続いている。乳児用調粉の使用期間が1歳まで延長されたことが定着し、9ヵ月からの3ヵ月間を失ってしまってから久しいが、20年…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:特殊調製粉乳=確実な情報伝え健康守る
乳幼児食品 特集 2022.10.31アレルギーをはじめ、治療用途などに使われる特殊調製粉乳は、必要とする乳児に病院などを通じて提供されているが、コロナ禍で商品の存在を知る機会が減少していた。今年に入り、リニューアル商品が発売されたこともあり、確実な情報提供に加え、乳児の健康を守る役割が…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:ベビーフード=最高水準で伸びV字回復
乳幼児食品 特集 2022.10.31コロナ禍で20年度に前年比マイナス推移を経験したベビーフード市場だが、21年は一転してプラスに転じた。22年度も上期を通じて前年を上回るペースで市場は拡大し、生産量・消費量ともに過去最高水準で伸びてV字回復を達成しているもようだ。過去2年間では、外出…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:「パパ育休」で潮目変わるか “イクメン”特…
乳幼児食品 特集 2022.10.31政府は4月1日から、改正した「育児休業、介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(育児・介護休業法)の順次施行を開始した。今回の改正では、男性の育児休業制度に大きな焦点が当てられ、10月1日からは出生時育児休業(産後パパ育休)がス…続きを読む