8月4日。今日はビヤホールの日
8月4日は株式会社サッポロライオンが制定したビヤホールの日。1899年8月4日、日本で最初の「ビヤホール」として「恵比壽ビヤホール」が開店したことに由来する。
紀元前1700年には存在していた「ビアホール」
ビールの誕生は紀元前4000年頃という説や紀元前8000年〜4000年という説があるほど、ビールは古くから人々に親しまれてきた。
人類最初の文明はメソポタミアに起こったシュメール文明といわれるが、そこではすでにビールが飲まれていた。当時のシュメール人が粘土板に楔形文字で描いたビールづくりの模様が最古の記録として残っている。彼らがつくったビールは麦を乾燥して粉にし、これでパンを焼き上げ、このパンを砕いて水を加え、自然に発酵させたものだったようである。
その後、アッカド、アッシリア、バビロニアなどの文明でもビールは重要な飲みものとして広まっていった。紀元前1700年代半ばにハムラビ王が制定した成文法「ハムラビ法典」のなかにもビールに関する法律が出ている。この頃には各所に醸造所が建設され、ビアホールもでき、ビールに関する種々の取り締まり規制、罰則などが公布された。たとえば、ビールを水で薄めると水のなかに投げ込まれるとか、ビアホールで謀反の相談などをしている時、すぐに届け出ないと店主も同罪になる、などである。
(日本食糧新聞社『食品産業事典第九版』(引用箇所の著者:藤田英雄 ))