8月3日。今日ははちみつの日
8月3日は全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定したはちみつの日。
定義することが難しい「はちみつ」
はちみつとは、ミツバチが植物の花蜜を集め、蜂の巣のなかに貯え熟成されたものを、人間が採集した糖液であるが、この表現だけでは、かならずしもはちみつの概念をはっきり説明したことにはならない。はちみつの定義については、今までつぎのようにいろいろ試みられている。
(1)日本薬局方では、本品はヨーロッパミツバチまたはトウヨウミツバチが、その巣に集めた甘味物質を採取したものである。
性状:本品は淡黄色~帯黄褐色のシロップのような液で、芳香と甘味がある。新しいものは透明であるが、時が経つにしたがって結晶を生じ不透明となる。比重は1.111以上である。
(2)米国食品・薬品局では、はちみつは植物の花蜜、糖分性浸出物をミツバチが集めて巣のなかに貯えたものである。左旋光性、水分含有率25%以下、灰分0.25%以下、ショ糖は8%以下のものである。
(3)はちみつ類の表示に関する公正競争規約では、「蜜蜂が植物の花みつを採集し、巣房にたくわえ熟成したものであって、別表に定める性状を有し、別表に定る組成基準に適合したものをいう。」となっている。
(別表)はちみつの性状:はちみつは淡黄色ないしは暗褐色のシロップ状の液で、特有 の香味があり、早晩結晶を生ずるものである。
(別表)はちみつの組成基準 : 水分:21%以下(温度20℃に おいて屈折糖度計示度78°以上)。ただし第4条第1項第2号に規定する国産はちみつにあっては、水分23%以下(屈折糖度計示度76°以上)とする。
直接還元糖:65%以上
見かけのショ糖:5%以下
灰分:0.4%以下
H. M. F:5m/100n以下
酸度:100nにつき1Nアルカリ 4p以下
デンプン・デキストリン反応: 陰性反応
(4)国際規格(案)では、はちみつはミツバチが収集し、変化させ、特殊な物質と混合し、蜂の巣のなかに保存した花蜜もしくは、植物の分泌物または生体部 分からつくられる甘味物質である──と提案されている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:木村繁男 ))