ワケありの盛り付け:瓶ごと提供する秒速おつまみ
●仕込み置きしやすさもメリット
東京・蒲田の大衆酒場「たまか食堂」は、「蒸しつくね」や「蒸し野菜巻き串」といった蒸し料理が売りの大衆酒場。蒸し料理以外には、チャーシューエッグやメンチカツといった大衆酒場らしい一品料理を揃えているが、ひときわ目を引くのが瓶に入ったまま提供される意外性がユニークな「瓶詰め浅漬けきゅうり」「瓶詰め燻製ポテトサラダ」の2品だ。
「秒速で提供できるクイックメニューを作りたかった」と青山晴太郎店長。「瓶詰め浅漬けきゅうり」は冷蔵庫から取り出すだけ、「瓶詰め燻製ポテトサラダ」は温泉卵を落としてクラッカーを添えるだけ。ファーストオーダーの生ビールと同時に提供できるほどの早技。税込みで290円、380円と店内最安値で“とりあえず注文”にうってつけだ。
「瓶詰め浅漬けきゅうり」は文字通りキュウリを浅漬けの素に漬けたもの。一晩漬け込んで翌日あたりが食べ頃だが、2日間程度おいしく食べられるのも利点。「瓶詰め燻製ポテトサラダ」は、ポテトをペースト状にしたポテトサラダに明太子を練り合わせて酒との相性を高めている。クラッカーを添えてカナッペ感覚で食べる提案も楽しさを演出。同品は仕込んだ当日中に売り切るよう心掛ける。
夏期には「ピクルス」を提供するなど飽きられない工夫も怠らない。
●店舗情報
「たまか食堂」
東京都大田区西蒲田7-29-8 望月ビル1・2階