愛用食材と調理技術:廃棄ナシ”で幅広く活用 一旦寝かせるのがポイント
「Cafe婆沙羅 かえる堂」の代表、富島雄子さんのモットーは「“売り切れ”や“できない”はダメ」。いつでも食べたいものが食べられるように、時間を限定せず食事を提供。名物の100時間かけて作るカレーを筆頭に、カレーのアレンジメニューや洋食メニュー、麺類など驚くほど多彩な料理を楽しめる。
さまざまなメニューで活躍中なのが、自家製のチャーシュー。豚ばら肉をスープで長時間煮込み、長年注ぎ足ししてきた醤油ダレに漬け込んで独自の味に仕上げている。ポイントは、煮込んだ後に一旦寝かせて、熟成させてから漬け込むこととか。
最初は、同店の濃いカレーに合うトッピングとして開発したところ、人気が急上昇。カレーのアレンジメニューとして、チャーシューにチーズをのせて焼く「とんちーカレー」を考案すると、一番人気のヒットメニューに。冷麺やカレーラーメンなどの具材にも活用する。
また、チャーシューの硬い部分を活用し、「ちゃあしゅうサンド」も考案。こちらも好評で、テイクアウトでの利用も多い。「このメニューは食材を捨てたくないという思いからできたもの。ウチは一切廃棄なしで運営しています」と富島さん。自家製チャーシューは、メニューの幅を広げると共にSDGsにも貢献する愛用食材となっている。
●店舗情報
「Cafe婆沙羅 かえる堂」
所在地=大阪市西区北堀江2-2-24